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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   未知との遭遇   アトム

この文章には、子供の頃の物事の考え方と、大人になってからでの考え方の違いを述べている。子供の頃、人間は、全く新しい出会いが山ほどある。全く見たことが無い絵が箱の中で動くテレビ、母が一人で機会を耳に付けて話している電話など、様々だ。
たとえば、もし自分の父親がいきなり空中に浮いていたら、どうするであろう。子供は、
「へえ〜お父さんすごいなあ。」
と、素直に物事を受け入れてしまう。子供の頃は、テレビや電話と同じように父親が急に空中に浮くのは、すごい特技と思っているに違いない。しかし、母親のほうは、大人になるまでにかなりの量の発見をし、この世界に慣れてしまっているので、今まで経験したことのない得体の知れないものや現象に遭遇すると、もはや混乱状態になってしまい、悪い時には気絶してしまうかもしれません。つまり、私たち人間は、物事を素直に受け止める。人間が、知識をパワーアップしていく能力を子供の頃に失ってしまっているのだ。(要約)
 僕にも似た話がある。僕は子供の頃、ダンゴムシが丸くなるのを見て、祖母に
「面白いね、触ると丸くなるよ!」
と、うれしそうに話していたそうだ。しかし、三年生くらい。物事の考え方も大人と似てきた頃、石をどかした時に、ムカデやミミズ、そしてあのダンゴムシがめまぐるしく動いていたのを見て、とても恐ろしくなり、大泣きして、母に飛びついた。やはりこれが幼稚園の時だったら、ダンゴムシは、ムカデやミミズと一緒にみんなで暮らしているのだ。と、受け止めていただろう。(似た話)
 また、僕には昔、霊が見えたことがあった。公園の網の倉庫の中に、真っ赤な人の影が、二人見えて、何かとぞろぞろ動いていて、僕は母に
「あそこの中に誰かがいる!」
と、指をさして言っていたのだが、母は誰もいない倉庫の中に人がいると自分の子供が言っていると、ものすごく怖くなって、その場を離れたという。その頃の僕の考えとしては、倉庫の中に赤い色をした人が何かやっている。と、そのまま現状を鵜呑みしていたのだろう。しかし母は、今までに無い自分には見えない「人間」に遭遇してしまい、自分の知識にない事を恐れ、怖がっていたのだと思う。それは僕も同じだ。昔は、興味も無かった心霊番組を見ると、怖くて、足がガクガク震えてしまうほどである。今では昔の心は失われているのだろうか。(似た話)
 人間にとって未知と遭遇するのは、自分の知識を蓄えるためだと思う。未知と遭遇することによってどんどんパワーアップしていく。しかし、大人になるにつれ、人間は物事を理屈で考えるようになる。それは成長につれて仕方ないことなのかも知れない。もしそうだったら鉄は熱いうちに打てというように、物事を鵜呑みして覚える幼い頃にたくさんの未知との遭遇。つまり発見を見つけると、それが将来どれくらいの知識を持ったパワーアップした大人になれるかにかかわってくるのだ。(一般化の主題)(ことわざの引用)
 作文にダンゴムシと打っただけで、もう寒気がしてきている、僕だが、今もっている知識をこれから活用していきたいと思って、パソコンを閉じた。(書き出しの結び)

   講評   sarada

【似た話】は、二つともとても興味深いものでした。不思議なもので、あんなに平気でさわっていたカエルやトカゲが、もうすっかり怖いものになってしまったということはよく聞くよね。子どもは何でも受け止める柔軟性があるということだね。なんだかそう考えると大人になっていくって寂しい気がするね?! 
アトム君の霊が見える能力も、意外に小さい時の方が強いみたい。大人からは考えられないことなんだけどね。自分の体験をリアルに書いています。
結びの段落は、感想をしっかり述べています。ことわざも引用できていて、長文に対して深く考え、大きくとらえた自分の意見を導いていますね。未知との遭遇が、知識をパワーアップさせるというアトム君の考えに先生も賛成です。まだまだこれからも未知との遭遇が続くアトム君に、うらやましい気さえします。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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