創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   世間のあり方   クローバー

 世間とは個人から成り立つものとされているため、実情はどうであれ社会の構造・運営について個人個人が考えて行動していることになっている。世間と言う言葉が定義しぬくいのは、人によって世間の大きさが異なるからだ。欧米人は日本人を権威主義者だとみるが、それは彼らから見ると日本人が個性的ではないからだろう。個人が世間に対して不満を言ったり、批評したりすることがあっても、世間のルールは慣習そのものなのである。一人一人に大きさの違いはあれ、世間があり、その世間が持つ排他性や差別的閉鎖性は公共の場に出た時にはっきり現れるのだ。私は世間にとらわれすぎるのは良くないと思う。
 第一の理由は、世間に惑わされていると自分の意見を持ちにくくなるからだ。例えばクラスで仲間割れになったとき、その主な原因はグループ内での仲間外れから、だんだんとクラス全体に広まっていき、いつの間にか一人対それ以外のクラスメイトになっている場合がある。そのような場合、この場合の世間すなわち元のグループを中心とするグループ!?では『○○と仲良くすると自分もはぶかれる』というルールが存在することが当たり前になっているのだ。それはそれでかなり強力なグループ的存在なのだが、いつのまにか消失してバラバラになっている事の方が多いと思う。ただし、そうはいってもその中で一人だけ『やめたら?』的な意見を言える者は滅多にいない。もしその中心的人物がAというアーティストが好きで、自分はBが好きだったとしてもいつもAについての話を延々とする破目になったり、つまらない毎日を送りかねないのだ。よく見かけるのが女子同士男子同士五人ぐらいでトイレへ行くこと。しかもそれは別に自分がいきたくなくとも、行く必要を感じなくとも行かなければその瞬間から『アイツは仲間ではない(ハブく。。。)』という意識が少なからずとも他のメンバーの中に出来上がってしまうのだ。その時に盛り上がった話が次の休み時間・放課後・上手くいけば一ヶ月ほど話題のネタと化してしまう恐れもある。なので、一旦グループに入った人は抜け出して他のグループに落ち着くまでの期間はじっと孤独と痛い目線に耐えなければならないという使命さえ待ち受けているのだ。
 第二の理由は、皆と同じ目線からしか物事を見ることが出来なくなるからだ。先ほど述べたようなグループに入り浸っているとだんだんその人たちと同じような考え方をするようになり、昔は自分が『これはちょっと・・・』と思っていたことでさえ『平気平気』と思えてしまうのだ。データ実例では大学・短大志願率が五十四パーセントと意外に多い数値が出ている。もう少し就職する人もいるかと思ったが、これは友達が行くから私も、というある意味の仲間意識がそうさせているのかもしれない。目線が変わるとその後の生き方そのものにまで影響を与えてしまうかもしれない。
 確かにグループと言うのは、良く言えばそのしっかりしたチームワークを生かして力を合わせ、大きな事業を成功させることが出来るかもしれない。困った時には手を差し伸べてくれるだろう。だがしかし、『自分が考えるように生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう。』という名言のごとく、自分の頭でしっかりと考えて自分の意思で行動しなければならないのだ。私はこれからも、自分の個性を見失わないように、自分とグループの両立をしっかりさせていきたい。

   講評   kirara

 「そんなことをしたら世間様に笑われる」 昔はよくそんなことが言われていたように思います。中高生には「世間」なんて関係ないという感じですが、実はその彼らも「世間」に住んでいるんですね。
 <<こうせい>>どちらの理由もしっかり書けています。第一の理由の中ではまだ一応自分の意見というものがあって、第二の理由になると自分の意見がなくなってしまうという流れになっているのが興味深いですね。
 <<だいざい>>電話の時に出したデータを使えました。54パーセントというと、少ないと見る人もいるかもしれませんが、この長文のデータ実例として使う場合は、「意外と多い」という考え方ですすめていけばいいんですよね。このように、データ実例を長文に合わせて使っていくやりかたを覚えておきましょう。
 <<ひょうげん>>しっかりと、強い意志をもっていないとこのような生き方はできないでしょうね。私自身がこの名言をしっかり心にとめておかなくては・・・。
 <<しゅだい>>世間というものがなかったら、人間はもっとさびしくいきていかなければならなかったかもしれませんね。反対意見がしっかりしていて、なおかつ自分の意見もはっきり出ているといういいバランスのまとめになりました。


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