国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   社会は個人から成り立つ   ドラゴン

社会は個人から成り立つものとされている。それぞれの個人は、社会の構造、運営、将来について責任を持つものとして意識し、行動していることになっている。現在の日本人の多くは、社会を構成する個人としてよりも、世間の中にいる、一人の人間として行動している部分のほうが多いのである。
世間と個人の関係について注目すべきことは、個人は自分が世間をつくるのだろうという意識をまったく持っていない点にある。個人ごとに世間があり、日本には数え切れないほどの世間があることになる。日本人の多くは世間の中で暮らしている。しかしまともに世間を論じた人を私は知らない。評論家や学者は、現実には世間によって機能している日本の世界を、社会として捉えようとするために、こっけいな行き違いが起こっているのである。日本人一人一人にそれぞれ世間があり、その世間の排他性や差別的閉鎖性は自分たちが作っているのだという認識がほとんどないのである。
 世間にとらわれすぎてはいけない。その第一の理由は、個人の意見を持ちにくくなるからだ。たとえば友達と映画を見に行くときだ。ぼくはファンタジー映画が見たいのにみんなは、アニメ映画が見たいというのだ。僕はそのみんなが見たいといっている映画がよっぽどいやでなければみんなと一緒にそのアニメ映画を見ると思う。それは、友達の中で、すなわち世間を意識しすぎて自分の意見を我慢してしまうことだ。
 第二の理由として、みんなと同じような視野でしか物事を見られなくなってしまうからである。ある調査によると、行きたい旅行先一位オーストラリア57.2%、二位ハワイ48.4%三位カナダ47.6%四位スイス45.6%というデータがある。これを見ていると、自分の行きたいところも周囲の影響を受けている、つまり周りの人がオーストラリアに行きたいといえば自分も行きたくなる、という結果なのではないのであろうか。
 仲間同士で助け合うことはよいことだ。しかし「自分が考えているとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう。」とあるように世間にとらわれずに視野を広げ、自分の価値観をしっかりと持つことが大切だと思う。

   講評   kira

 ドラゴンくん、こんにちは。構成、項目の工夫ともに満点ですね。この調子で、字数を増やしていこう。
 「世間に顔向けできない」なんて言葉があります。大人になるにつれて、社会のルールががんじがらめになっていくイメージが「世間」ですよね。ところが、自分のの身近にも「世間」はありました。友だち、部活仲間、隣近所。知らず知らず、私たちはそれにあわせてふるまっているのです。そんな中で、自分らしさを守るためには、意識が大切です。
 仲間内で摩擦を起こさないために、つまりうまくやっていくために、他愛もない話は頷くに限ります。映画の話、テレビの話、タレントの話、食べ物の話。うんうん、そうそうと頷いているうちに、肝心な話にならないように注意が必要だね。我慢にも限度があるでしょうから。
 みんなが同じ価値観というのは魅力がないね。でも、今の若者のファッション、持ち物、会話する言葉、みな似たものばかりです。憧れの国がみんな同じなんて、つまらない状態ですね。
 仲間も大事です。協調性も大切。でも、自分らしい魅力は自分だけの意見や価値観です。守りたいね。
 ★要約の部分は、ひとつの段落にしてしまおう。最初をひとマスあけて、あとは改行なしで入力してみてくださいね。
 

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