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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   社会は個人から成り立つものと   ハリー

 社会は個人から成り立つものとされている。したがって実状はどうであれ、それぞれの個人は、社会の構造、運営、将来について責任をもつものとして意識し、行動していることになっている。しかしながら、このような意識は明治以降に輸入されたものであり、現実の日本人の多くは、社会を構造する個人としてよりも、世間の中にいる、一人の人間として行動している部分の方が多いのである。世間と個人の関係について注目すべきことは、個人は自分が世間をつくるのだという意識を全くもっていない点である。自己は世間に対して、たいていの場合、受け身の立場にたっているのである。個人の行動を最終的に判定し、裁くのは世間だと見なされているからである。私は世間というものにとらわれすぎるのはよくないと思う。
その理由は第一に、個人の意見を持ちにくくなるからだ。例えば、僕が中学一年生の時、学校でみんなと昼ごはんを食べている時に、「親から小遣いをいくらもらっているか」という話題が出た。僕以外の人は、みんな2000円や3000円だったから、「僕もそれぐらいもらっている。」と言った。でも本当は、1000円しかもらっていなかった。恥ずかしくて、とても言えなかった。
もう一つの理由は、みんなと同じような視野でしか物事を見られなくなってしまうからだ。ある調査によると、行きたい旅行先(日本交通公社1997年)、1位、オーストラリアで57.2%、2位、ハワイで48.4%、3位、カナダで47.6%、4位、スイスの45.6%というデータがある。これを見ていると、自分の行きたいところも周囲の影響を受けていることがよくわかる。
確かに仲間同士で助け合うことはよいことだ。しかし、「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう。」という名言もあるように、世間にとらわれずに視野を広げ、自分の価値観をしっかり持つことが大事だ。

   講評   kamo

 忙しい中、今回もすぐに送ってくれたね。よく書けています。さすがだね。
<構成>
 要約の後に是非の主題、そしてその複数の理由がしっかり書けたね。今回は、そのバランスもよかったです。いい組み立てだったね。
<題材>
 体験実例、よくできました。この気持ち、すごくよくわかるよ。またこの調子で!
 データ実例もしっかり入りました。これもいい書き方ができたね。
<表現>
 名言の引用も、よくできたね。これは主題にピッタリだったと思います。周りに流されないようにしたいものだよね。
<主題>
 反対意見への理解も入れた上で、是非の主題をくり返すことができました。初めに書いた主題と同じことだけれど、少し言い換えて、さらにていねいに説明できているね。結論としてよくまとまっています。
 パソコンで書いていると、清書も楽だよね。^.^
 清書はどちらにしようか。私のおすすめは、こちらの作文です。、ハリー君も考えておいてね!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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