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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   母なる自然   PINPA

 人類は魚類・両生類・は虫類・鳥類・ほ乳類と海から陸地へと生息地を変え、進化して誕生していった自然の産物である。そして人類は花や木、生き物とあらゆる種類の沢山の自然に囲まれて成長、進化していったのだ。つまり人類は自然とともに生きてきたのだ。私はそんな人間と密接に関わりのある自然を同等に素直に思いながら生きたい。
 その第一の方法として自然の恐ろしさとその力の多大さを理解することである。自然には癒しや雄大さという素晴らしい魅力がある。しかし同時に自然は恐ろしい裏の顔をも持っている。
 10年以上前にあった阪神・淡路大震災。この地震記録的にもはマグニチュード7という大きな記録を出し、地域の人々の命を無残にも奪い取り、建物や道路を破壊した。今では、地震の被害がひどかった神戸もすっかりきれいになった。しかし今でも人々の心にはあの時の恐怖は決して忘れられることはなく、神戸復興を願って始まった「ルミナリエ」は今でも毎年行われている。私は神戸のいとこが今の家に引っ越したのが震災で家がつぶれたためだということをつい最近知った。ただの引越しだと思っていた私が初めてそれを聞いたとき、私は身近な人が震災を体験したということから、いつ誰に起こるか分からない災害に恐れをなし驚いた。
 自然の莫大な力というのは、たとえ進歩したといわれている高度な科学技術でさえもまだまだかなわないのだ。私たちはどんどん森林を伐採し、私たちの便利なように自然をまるで使い捨てのように加工し蝕んでいる。だが私たちはその自然からの多大な圧力をかけられることに拒むとごろか、耐えることも抵抗することさえも出来ないのだ。
 第二の方法としては自然を目で知り、耳で知り、鼻で知り、舌で知り、肌で知り五感をフルに使うことだ。
 ゲームが普及した世の中、しかし本来の子どもの姿というのは室内でプログラミングされたゲームに操られるのではなく、自然と向き合いながら遊んでいる姿なのではなかろうか。大阪にある大きな家電屋のゲームコーナーでは、何人もの人が携帯型ゲーム機に目を近づけ必死にゲームをしている姿を見た。まるでそれはとまることがやめることが出来ないように。私はそれを見て直感的に、これからの日本はどうなってしまうのだろう。いつか滅んでしまうのではないかと頭をよぎり身震いした。
 『バカの壁』で知られる養老孟司氏、彼は大の虫好きで今でもどこかに出かけるときは虫取り網を片手に持って出かけるそうだ。彼がある小学校へ訪問し虫の標本を子どもたちに見せたところ、彼は一人の少年に「大人なのになんで虫を集めているの?」という質問されたのだ。彼はそれに「集めていたら、いつのまにかおじさんになってたんだよ。」と明るく返事を返したそうだ。このように彼は年をとり「中年のおっさん」になっても今も尚、虫の友達でいられるのは子どものときに知った自然を体で今でも覚えているからだ。特に女性には、子供の時には平気だったむしろ大好きだった虫が、大人になった今では気持ち悪くて触れないという人がいる。このような人はきっと、昔覚えた自然の力を忘れてしまったのだろう。
 このように自然に偏見を持たないで正面から向き合い、自然を知ることは私たち人間と自然との共存に結びつくであろう。
 確かにここまで文明が進んでしまった現代の人間には自然を自分たちの思い通りにしてしまい監視下に置くことも可能であり且つ必要でもある。しかし「鋭い刃物ほど安全である」という名言があるように、恐ろしさを持ちながらも私たち人間や他の生物つまり子供を暖かく見守ってくれるのはまさに母親である自然なのだ。その自然に感謝の気持ちを忘れず、謙虚に素直に生きることが大切なのである。
 ・・は虫類・鳥類・ほ乳類と進化してきた今、次は母なる自然への反抗期を終え、親孝行し共存していく種へと進化していくことを願う。

   講評   hota

 11月、12月と清書入選、おめでとう。優秀です。さすが、PINPAさん。高校生と比較しても、負けない力強い作文が書けるようになりましたね。
 今回のも、手直しだけではなく、また書き足してくれたんですね。毎回、とても充実していて内容が濃いです。
 このまま、どんどんいろいろな長文に立ち向かっていきましょう!! 楽しみですね。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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