低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
大人には見えない ブラックバス
私たちは子どものうちに驚く能力を失ってしまうらしい。
僕は小さい頃に怖がっていたものがある。それは、ドアが開いたり閉まったりする音だ。二階で寝ていると下のドアから
ガラガラガラ〜
という音にびっくりしたんだと僕は思っている。
「早く寝ないと『アジキシ』が来るぞ〜。早く寝なさい。」
とか言って僕を脅かしていた。それからと言うもの僕の父と母は、朝でも昼でも、もちろん晩でも
ガラガラガラ〜
とか
ドドドドド
や
ズズズズズ
など濁点が付くような音を聞くと直ぐ僕のほうを向いて、
「あっ『アジキシ』や」
などと言ってくる。ところで今まで会話文の中で所々出てきた『アジキシ』の正体とは、もう分かっているだろうが、『音』のことだ。当時の僕は、まだ小さかったから『アジキシ』のことを大きな怪物と勘違いしていたようだ。今思うと自分でも笑ってしまう。今でも時々、父や母が思い出して
「覚えているだろ。ちっちゃい頃なんかガラガラという音に『アジキシ』ていう名前を言ったらめっちゃ怖がっていたこと。」
とか言われる。僕は、まだ幼かったからそういうことが信れたのかなと思った。今の僕なら絶対信じない。
もう一つこういう子どもだけ・・という物語を読んだことがあるし見たこともある。それは『となりのトトロ』だ。大きいトトロや小さいとトトロや中位のトトロなどがいたけど、どれも子どもに見えても大人には全く見えない。特に映画に出てくる『猫バス』なんかは、もちろん子どもには見えるが大人には小さなつむじ風にしか見えない。あの物語を読んだときも僕は幼かったから木のある場所へ行くと
「トトロいるかな。」
などといっていた。今思えばもちろんいないと思っている。成長してくると段々驚かなくなってきた。まるで、1+1=2というように絶対無いと言い切るようになってしまったのだ。
僕は、人間にとって成長するということは、新しい事などが発見できたりするけれど、驚く能力や楽しみを失ってしまうことだと思うだから僕は、色々な事に驚いて楽しみたいからずっと幼いときの気持ちを持ち続けたいなと思った。
講評 kiri
こんにちは。今年初めての清書でした。ゆうと君らしい、おもしろい体験例でした。すてきな子供時代をすごしたね。「アジキシ」の語源が気になります(笑)
二月もがんばりましょう。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |