国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   社会での経験   ビーバー

 近代社会は、前時代の共同性を解体させ、一人の個人がある具体的な共同体に属することの内的な意味を希薄化させた。それは同時に、私たちの社会において「大人である」とか「大人になる」とかいうことが、何を指すのかがはっきりしないことをも意味する。よく知られているように、近代以前の社会には、それぞれの社会の要請に見合った何らかの通過儀礼が存在した。子どもと大人はこの儀式によってはっきりと分けられていた。近代の教育制度は、自分がどこで大人になったのかという自覚を曖昧なものにさせる効果を持っていたのである。 (要約)私は、社会の中にも自分の役割を見出せるような社会経験豊富な人間になりたいと思う。それには二つ方法がある。
 その第一の方法は、実際の社会と触れる機会を多くすることである。私の学校では、毎年社会科見学やボランティア活動などが行なわれる。中学一年の時には社会科見学のみ、二年の時には海岸清掃・社会科見学が、三年の時には海外研修・社会科見学が学年全体で行なわれる。見ても分かる通り、かなり社会と触れる機会が多い。このような社会経験を積むことで、社会に出てからは不可欠になる挨拶をする・人の話をしっかり聞くなどの当たり前の行為ができるようになるからこそここまでたくさん社会経験を積む機会が設けられているのだと思う。ただ同じ学年に話を聞く気のない人がそこそこいるというのは事実である。でも大半は社会慣れし始めているかと思う。私も入学当初に比べればずいぶん社会経験をすることには慣れたような感じがする。
 その第二の方法は、あまり子供を甘やかしたりせずに貴重な経験を多くさせることである。モーツァルトなどは子供の時から親に音楽を厳しく教育され演奏会も幼いうちから出ていたというから、きっと社会経験が豊富だったと思う。演奏会でもほとんどヘマはなかったらしい。無駄な緊張が無かったのだと思う。私も入学当初は人前で話すと息切れがするほどだったのに現在ではかなり慣れ、スライドの発表でもあまり緊張せずにすらすら話せるようになっていたりする。とにかく社会に慣れていると緊張状態に強くなれるという利点あるので社会経験を多く積むのはいいことだし、将来にも役立つので貴重な経験にもなると思う。(伝記)
 確かに子供にはできないこともあるだろうし、社会構造が複雑になって作業も複雑になれば、子供の役割が無くなるというのは自然な成り行きのように思われる。しかし、「子供は複雑な作業がもともとできないわけではなく、経験がないからできないだけで経験すればできるようになるのである。」という言葉に表されるように、子供は子供なりのことしできないなどという考えは必要がなくなってきている。子供は幼いうちから社会経験を多く持っておくことの方が重要だと思う。私は自分の役割を認識でき、それを実行できるような社会経験を多く積んだ人間になりたいと思う。

   講評   nane

 社会にも自分の役割を見出せる人間、という主題をさらりと書いたところはさすが。こういう抽象的なこともよく消化できているね。
 学校の社会経験はいい実例。これからの学校は、社会に開かれている必要があるから、ボランティアやインターンシップなどの機会も更に増えるかもしれないね。
 体験実例もよく書けた。発表の練習などは、これから日本の教育ではもっと力を入れていく必要がありそう。
 「子供は複雑な作業がもともとできないわけではなく、経験がないからできないだけで経験すればできるようになるのである」は、いいところだが、逆説になっていないところと、やや長いところがもう一息。「子供とは、大人になっていない状態なのではなく……」のような感じで。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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