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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   マラソン大会   子ヤギ

「ピーッ」(書き出し)
笛の合図と共に、五年全員が勢いよく駆け出した。今日はマラソン大会。幸いにも天候に恵まれ、大会を実施できた。ここ伏見南浜小学校では、毎年この時期に、五、六年生で近くの堤防でマラソンコースを三周走ることになっている。五年生初めてのマラソン大会。前、クラス全員で試走に行ったのでなんとなく雰囲気は分かっていた。けれども、たいていの人は緊張と不安でいっぱいで、クラス中
「完走できなかったらどうしよう。」
「マラソンコースを間違えたら恥ずかしいなあ。」
などと、言う声が飛び交っていた。しかし、そんな緊張をよそに、マラソン大会は始まった。
 わたしのクラスには、卓抜した運動神経を持っているT・M君という人がいる。四年の時は、I・S君という足の速い人がいて、運動会の練習の時も、いつも二人のうちのどちらかが一位になっていた。しかし、試走の時、以前は同じぐらいのスピードで走っていて、いつも速さを競い合っていた二人だったが、T・M君は四年の時よりも更に一層速くなり、I・S君と三十秒ぐらいもの差をつけたのである。当日のマラソン大会でも、T・M君はトップ独走で、二分前にスタートした六年生を抜いて、一位だったのである。わたしは、二人には何回も抜かされたが、自分なりに力を出しきれた。試走の時よりも、結果が良かったので満足した。三、四年の頃、K先生に持久走の息継ぎの仕方を教えてもらったり、自分のペースで走ることを訓練したりしたお陰で、一回も歩かずにゴールまでたどり着けたのが何よりも嬉しかった。友達と励まし合ったお陰だと思う。生まれつき心臓の弱いN・Aさんは、本当は死んでしまいそうなきつさを感じたと思う。(たとえ)けれども、一生懸命頑張って、ゴールにたどりつけたのには感動した。マラソンは、日頃の訓練と継続する力が大事だと思う。
 お正月にわたしは、祖父と一緒に駅伝を見ている。その中で、特にすごいと思ったのが、佐藤さんという中国電力で働いている人だ。その人は、疲れている顔も見せず、軽い足取りで一人、二人、三人と、どんどん抜いて区間賞を取った。中には、
「はあ、はあっ。」
と、疲れて倒れそうな人もいるにもかかわらず、佐藤さんは、顔色一つ変えずに、ニコニコと走っていくから驚きだ。
「世の中には、すごい人もいるもんだな。」
と、わたしはつくづく感心した。(前の話)
 「継続は力なり」(ことわざ)
ということわざがあるように、マラソンでも何でも、継続して毎日毎日続ければ必ず上達する、ということが分かった。(まとめ)
「七十六番。」
わたしの順位が出た。試走のときより、八番上に上がっていた。しかも、男子よりも女子は一分遅れてスタートしたので、実際はもっと順位は上だったと思う。今日は疲れたが、良い一日となった。(書き出しの結び)

   講評   yuta

 「ピーッ」という笛の合図でマラソン大会が始まりました。堤防を走るというのは、校内と違って特別な緊張感がありそうですね。スタート前の不安そうなざわめきが物語ります。しかし、その声も笛の合図と共に消えてしまいましたね。
 長い距離を走るマラソンは、少しの運動神経の差が最終的には大きな差になりそうですね。また、マラソンは自分とのたたかいでもあります。途中でやめたくなったり歩きたくなったりしたときに、弱い自分に打ち勝ってベストをつくせるか。そのためにも、日頃の訓練と継続する力が大切ですね。
 お正月に見た駅伝。ニコニコと走っていた佐藤さんには感心しましたね。颯爽とした走りは見ていても気持ちがいい。すごい人もいるものです。
 「継続は力なり」佐藤さんも、日々練習していてこその走りだったに違いありませんね。マラソンに限らず何ごとも続ければ上達する、と大きく考えられました。「七十六番」記録を上げましたね。おめでとう。疲れが心地いい体験でしたね。走った人にしかわからない充実感を味わったのではないでしょうか。
       

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