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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   新聞は昔の知恵   AZUKI

 たいていの場合、新聞が無名性の名において大衆を善導しようとして声高に説いている論述と、一人一人の新聞人が生きている社会のズレをそのまま出してくれるような紙面にあまりお目にかからないからであろう。だから、本についても、しかるべき欄ではなく、コラムの方から得られる情報のほうに生々とした関心を呼ぶものが多いというのは、情報の活性化の面でちょっと気にとめておく必要のある事実かもしれない。だから、あえて大胆なことを言わせてもらえば、一年に一回か二回は、新聞休刊日の代わりに、公募して素人に編集をまかせる日とか、政治面、学芸、芸能、広告といった区別を全く取り去った日があってもいいはずではないかと思われる。
 最近、入試問題に新聞記事が出るということがわかった。実際、去年の中学入学試験で小泉総理の政治のことや、法廷のことなど、新聞に載るような問題が出た。私はニュースでこれを知っていたので、この問題にはつまずかずに答えることが出来た。しかし、うろたえてしまった人、わたらなかった人、ど忘れしてしまった人など、そうはいかなかったひとも、少なからずいたのではないだろうか。新聞には、世間の情報を知るだけでなく、テストの点まで上げてくれるというメリットがあるのだ。だから私は、新聞は無理をしてでも読むべきだと思う。(是非の主題)
 その理由に、世間の情報を知らないと、色々不便だからだ。(複数の理由一)私のクラスでは、時々新聞に載っていることが話題になる。最近では、夫を殺してばらばらにしてうめた人のことが話題に上った。この話題を知らないと、話についていけないし、ついていったかのように思えても、「あぁ、」とか「そうだよね」ぐらいしかいえていない。学校だけでなく、社会に出てからも、この問題は大きく立ちふさがっている。ごみが有料になっているのに気づかず、迷惑をかける。選挙に行かず、知事が誰になっているかわからないのに、政治に文句をつけてしまう、など、見ていても聞いていても、恥ずかしいことになってしまう。なので、さらっとでも読んでおくといいと思う。
 最近は、『小(中)学生新聞』や『子供のページ』など、読みやすくするための工夫が施されている。別に、子供だけでなく、新聞が苦手な人なども、読んだらいいと思う。
 第二の理由に、時たま面白い広告に出会えるからだ。(複数の理由二)成人の日に、何気なく新聞を読んでいたら、「JT」の面白い広告が出ていた。『成人式のマナー』というタイトルの、一面使ってある広告だった。あたりまえ、と思うものからあっと驚くようなものまで色々で、よみおわったときに、何となくすっきりしていた。
 企業の宣伝費(日経広告研究所、1995年)に、1位トヨタ自動車(70918百万円)2位花王(49237百万円)3位日産自動車(46703百万円)とあるが、そのほとんどがテレビによる広告だと思う。(データ実例)実は、上に挙げた二つの例だが、テレビのほうがその長所が大きい。(反対意見への理解)しかし、『知識がはしごを作ったのではなく、二階にあがりたいという熱意がはしごを作ったのだ』という名言にあるとおり、世間に物事を一回で伝えたいと考えた結果が新聞——瓦版を作ったのだ。昔の人の知恵は、大切にしなければならない、と私は考える。(名言の引用)
 以上のことから、私は新聞は無理をしてでも読むべきだと思う。(是非の主題)

   講評   jun

 新聞は読むべきだと思うという意見で書き進めることができました。理由もよく考えて書けています。データ実例も入りましたね。
 反対意見に対する理解を示す部分はもう一工夫してみましょう。
                              

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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