国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   チョウチンアンコウの感想文   実乃介★

 その年の二月二十日、鎌倉の海岸の波打ち際で一ぴきのチョウチンアンコウが海岸に遊びに来ていた一般の人に拾われた。
これは、珍しい魚だということで、そのチョウチンアンコウは、段ボールに入れられて、八キロ離れた江ノ島水族館に運ばれ、海水に戻したところ元気を取り戻し、八日間生きた。
水温も、比重も、水質も、明るさも、自在に節約できるようになった現在の水族館で、未解決の課題として挑戦するのにふさわしい相手であろう。
 私も、家で柴犬の「空」を飼っている。産まれて一ヶ月ほどで私達の元へやって来た。引き取ったその日は、夕飯の牛丼を食べたがって大変だった。寝る時、「空」専用にコンビニで貰ってきた段ボールに「空」を入れたが、メチャクチャに暴れて
「出して、出して!遊びたいの__ッ!!」と、言ってるような状況だった。
私も、母も「何で、こんな犬飼っちゃったんだろうねぇ〜・・・」と、ため息をつきながら何とかして段ボールの中に「空」を入れた。夜中も、クンクンとうるさいのでお父さんが「空」の側で寝ることになった。毎日、好きなだけ吠えて、好きなだけ噛んで、全く大変でした。「こいつ、人間嫌いなんじゃないの」私は、いつもそう思っていた。
「犬のクセに、都合のいい時だけ人を利用して・・・。」私は、かなり怒っていた。
でも、ある時私の友達・たまが遊びに来た時、「空」が急にワンワンと、吠え始めた。
私とたまは、すごく驚いて「こら!空、何で吠えるの」と、私が注意したのだが「空」はたまに向かって吠えるばかりだった。まるで、オオカミのように。私は、なぜたまだけに向かって吠えているのかとその場で考えた。
たまは、「・・・何で吠えちゃうの?怖いよ〜」と、私の後ろにサッと隠れた。私は、たまに言った。「きっと、たまの事がすごく気にいってるのかもよ。」
たまは、目を輝かせて「えぇぇ〜ッ!みのちゃん、それ本当?」と、聞いた。私は、言った。「多分ね。」たまは、喜んで「空」をなでなでした。
私は、真実と違うことを言っていたのだ。なぜなら、私は真実を知っていたからだ。
「空」は、決してたまのことを気に入ったわけでなく、私を守ろうとしていたのだ。
普段、たまの顔を見てなんかいないのだから、きっと「空」はたまのことを不審者だと思ったのだ。だから、吠えて追い出そうとしたに違いない。私は、嬉しかった。
「空、いい子ね〜、偉いねぇ〜。毎日、私を守ってね?」
私は、「空」の頭をなでた。今まで、空が人間嫌いだと思っていたのは私の勘違いだったのだった。その勘違いのまま、「まかぬ種ははえぬ」などと、思い込み「空」を更生させようとしていた。でも、「空」は決して人間嫌いなんかではなく、怪しい人に対して吠えてくれるほど私を大切にしてくれていたことがわかった。
前、母にこう言われた思い出がある。
「あんたは、昔っから反抗期だったよ〜。何かを間違えればすぐ、怒っていたしとにかく怒ると親でも恐ろしいくらいだったわ・・・。性格も何だかヘンだったしね。宇宙人のような子供だったよ。宇宙に帰そうかと思ったくらい(笑)でも、まかぬ種ははえぬだからさ。とにかく、気を悪くさせないように頑張ったよぉ(笑)」
そんな、反抗期だったのか?しかも、「宇宙人」とまで言われ私は驚いてしまった。
でも、宇宙じゃなくて私はちゃんと地球上で生まれたのだから人生の始めから最後までここの地球上で生きていきたいと思う。(笑)

   講評   miri

 似た話ですが、「まるでオオカミのように」と入っていますが、このように「野生に住んでいるときの動物」「人間社会に生きる動物」の対比などを盛り込むと長文の趣旨に合いますね。ちょっと感動的な展開で書けました。
 2つ目の話はたいへんユニークですね!
                          
                          
  

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