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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   みな同じ生き物   おもり

チョウチンアンコウには上唇のすぐ上に背びれから変ったイリシウムと呼ばれるただ一本のアンテナがある。イリシウムの先端には、エスカという丸いふくらみがあり、この部分が発光するのでチョウチンアンコウの名があるのだ。それがチョウチンアンコウの名前の由来である。生きているチョウチンアンコウのイリシウムの先端には、小さなザクロの実のように丸くふくらんだエスカがあり、乳白色半透明の上に銀色と淡紅色のリングがあって、暗いところで青白く光って見えた。エスカは、まるで懐中電灯のようだ。
ぼくは以前、テレビでチョウチンアンコウなどの水中の生き物を扱ったドキュメンタリー番組を見た事がある。チョウチンアンコウと同じようにイリシウムやエスカがあった。暗い所に出てきたのでエスカの周りの部分はとても明るかった。昔、家族と一緒に鴨川シーワールドへ行った時に、イルカやアシカのショーを見た記憶がある。今考えてみるとそのショーに出ているイルカはかわいそうだと思う。なぜかと言うと、食べ物は落ちているのではなく、飼い主があたえなければならない。飼い主がえさをあたえる時はこのイルカ達が飼い主の言う事をちゃんと聞いてした時だ。難しい修行を超えて初めてえさをもらえる訳なので、それまででもう精一杯なのにそのまま続けなければいけない。まるでこのイルカ達は、人間たちの奴隷のようだ。もしぼくがこのようなかわいそうなイルカだったら、ぼくはきっと死んだ方がマシだと思うだろう。このようなイルカ達はもともと住んでいた海に戻してやるべきでは無いだろうか。それの方がイルカにとってましでは無いのだろうか。
チョウチンアンコウのことを昔から知りたかったので知る事が出来てよかったと思う。ぼくは、本物の生きているチョウチンアンコウを見た事が無いのでどんどん技術が進歩する事によって、チョウチンアンコウの様な深海魚を水族館で飼育できるようになって欲しい。人間達は、地球上の全てを支配して良いと思いがちだ。だが、人間もそこらじゅうにいる虫や動物たちもみな同じ生き物なのだから、みんな仲良く生活できたらいいな、と思いつつ今水族館などにいるイルカやペンギン、アシカなどをはじめとしたたくさんの動物たちが、人間の奴隷あつかいにならない様になる時を今か今かと待っているのだ。この地球に生きている生き物全てが平和に暮らせる日が待ち遠しくてたまらない。

   講評   hoemi

 おもりくんの生き物に対する優しい思いがよく伝わってきたよ。おもりくんの言うとおり、人間も虫や動物たちと同じ生き物だよね。体や機能の違いこそあれ、尊い一つの生命であることに代わりはないものね。よくまとめられました。
【構成】 長文の内容をきちんと理解できているね。三文ぬきがきはしっかりできていますよ。
【題材】 「似た話」に苦労していたようだけど、話をうまく広げることができたね。大海を自由に泳ぎ回れる環境と、限られたスペースの中で過ごすのでは大きな違いだよね。ストレスをためると背びれが曲がってしまうという話を聞いたことがあるけれど、やはり生き物が生きるべき場所というのは囲いの中ではなく大自然ということだね。
【表現】 人間のいうことを聞いて芸をすれば食べ物がもらえる、というのを「まるで人間の奴隷のようだ」とたとえられたね。よく考えられました。
【主題】 人間のエゴによって犠牲になる生き物も少なくないことは事実だよね。おもりくんが考えるように、全ての生き物が仲良く平和に生きていける日がくるといいね。

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