創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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島の法則 ありんこ
島に住む動物と大陸に住む動物とでは、からだの大きさが違う。島では大きい物は小さくなり、小さい物は大きくなる。島に隔離された動物に見られる、このようなからだのサイズの変化の方向性が「島の法則」と呼ばれる物だ。巨大であることや矮小であることは、それなりの代価を支払わねばならぬことである。動物に無理の無いからだのサイズがあるように、人類に似合いのサイズがあるのではないか。
私は、「コストコ」という所へ行ったことがある。アメリカの輸入製品が売ってある大きな店だ。初めは、お店の大きさに驚いていたが、中に入ると、品物の大きさに驚いた。服も食料も、何もかもがまるで巨人の国へ来たように大きいのだ。私は、「アメリカは、何もかもが大きいんだな」と思った。私の大好きなポップコーンなんて、一メートルぐらいありそうな袋に入っていたので、いまだに食べ終わっていない。近頃人気の「メガマック」も、アメリカ人なら簡単に食べきってしまいそうな気がする。
私は、幼稚園の時は、クラスで一番背が高かった。皆百十センチほどしかないのに対して、私は百二十センチもあった。いつも、朝礼順に並ぶと一番後ろか後ろから二番目だった。しかし、学校に入ると、一番後ろから真ん中ぐらいになってしまった。小さいところでは、一番でいても、大きなところに行くと、他にもたくさん上の人がいると分かった。
「井の中の蛙、大海を知らず」ということわざがあるように、小さなところばかり見て一番だと思わず、時にはたくさんの人がいるところも見て、いつも努力することが必要だと分かった。
講評 nane
要約は、上手にまとめたね。全体の字数の目標が1000字だから、要約でその4分の1=250字ぐらい書いていくつもりで文を選ぶといいよ。パソコンの画面で5行ぐらいかな。
コストコのポップコーンの話は、いい実例。自分で実際にそういうものを見てみると、世界には、すごく大きな人と、たぶんすごく小さな人がいることがわかる。日本人の体の大きさの差はそれほどでもないけど、大きな国では、大きな人も小さな人もいるということだね。
自分の幼稚園のころの話もいい例。書くことをしっかり準備してきているところがえらい。今回は長く書くのは難しかったけど、テストのときは、それぞれの段落を250字ぐらいまで書けるようにしておこう。
「井の中の蛙……」のことわざもよく知っていたね。日本という島国は、世界から見れば井戸の中のようなものなのかもしれないね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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