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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   笑顔と会話   ビーバー

 彼らは実に意識的な人々だった。明決な価値観を持ち、一瞬一瞬を選択し、行動に移す。笑うべきだと思うから笑うということだ。たとえ一番気が抜けるはずの家庭でさえ、意志の力で支えていかなければあっという間に瓦解するという厳しい認識が、日常の些細な行為の背後にも痛いほどに感じられる。現実は厳しく、それを乗り越えるためには強靭な意志力と行動が必要なのだ。その厳しい現実の一つがきっと理解不可能な他者の存在なのだろう。摩擦を起こさず、安心してくらせる市民社会の、それがルールになるだろう。英語表現の基礎は語彙でも構文でもなく、伝えようとする意志、微笑むその姿勢だと教えていたのかもしれなかった。(要約)私は、笑顔も自分のコミュニケーション方法の一つとして扱えるような人間になりたい。それには2つ方法がある。
 その第一の方法は、積極的なコミュニケーションを心がけることである。私は半年ほど前学年全体の海外研修に行った。行き先はニュージーランドだった。私はホームステイ先のホストファミリーとうまく話せるかどうかということに対しかなり不安だったし、もともと英語を話すのが苦手で人見知りすることもよくあった。思ったとおり初日はあまり話せなかった。頭で考えてもなかなか口に出なかったり、緊張で噛んだりとひどかった。でも最後の方はホストファミリーの笑顔等で緊張も少しずつ薄れ、ずいぶんゆっくり話せるようになった。また、この研修が役に立ったのか発表の時でも前ほど緊張はしなくなった。積極的に話をしていくことで自分の能力が進歩するのでなるべくそうすべきと思う。最近の国際化の状況を見ていても国際社会の中で生きていく上ではそのような積極的な会話をするというのは大切なことだと思う。
 その第二の方法は、誤解されないようにあまり真剣な顔ばかりしないことだ。例えばベートーベンの場合、自分の耳が聞こえないことが知れてしまわないようにいつも怒ったような険しい顔をして外に出ていたという。話しかけられてしまうと自分の聴力の問題があからさまになってしまうからである。つまり、自分の特殊な都合で他人に誤解を生んでいたのである。たまにはこういうことも必要ではあるが、特に誤解される必要のない場合はあまり険しい顔はしない方が良い。外国では取り返しのつかない誤解を生むことになるかも知れない。私も研修中は真面目な顔をしていたが、あまりいい印象はなかったようだ。私が英検の面接で一度落ちたのも、笑顔が無いということも影響したのではないかと今になって思った。(伝記)
 確かに、日本では無口・無表情の方が中身があるように見える。実際私も中学生活の前半はそうして過ごしてきた。「能ある鷹は爪を隠す」ということわざもある程である。しかし実際は「コミュニケーションはただ他人と話すだけではなく、誤解なく意思疎通が行われる状態である。」という言葉に表されるように、話す時は誤解がないのが一番である。国際化する今、外国で真面目な顔をして話をしていたら機密かと思われ、下手をすれば警察に届けられるかもしれない。誤解なく会話を進めるには笑顔が欠かせないような気がする。外国の人は真面目な顔でむっつりしている人を見ていると何を考えているのか分からず気分が悪くなるという。このように、現代で誤解を生まないためにはコミュニケーションの中の笑顔が不可欠なのである。

   講評   nane

 書き出しは要約でなくてもいいからね。例えば、学校の外国人の先生の授業風景などから始めるような形でもいい。
 ホームステイは、いい経験だったね。知らない人と一緒に暮らすというのは、コミュニケーション能力が問われる。日本では、そういうコミュニケーションの練習をする機会があまりないから、旅行などというのはいいチャンスかもしれない。
 ベートーベンの話は、いい例。英検の面接に結びつけたところもさすが。ビーバー君は、失敗してもそこからいろいろなことを学んでいけるタイプだから、これからもどんどん挑戦していくといいよ。
 「コミュニケーションは……」は、名言のスタイルになっているが、逆説の形で書くといい。そうすると、むしろ、「笑顔とは……」という形で始めた方が書きやすいかも。
 これも清書候補。毎回、短い時間で力作を書くね。


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