国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本と外国では   おねえ

島に住む動物と大陸に住む動物とでは、体の大きさが違う。島には捕食者がほとんどいないため、自分の身を守るための、生活しづらいサイズでいる必要が、なくなる。これは、人間にも当てはまる。日本という島国では、エリートのスケールは小さくなり、ずばぬけた巨人とよびうる人物は出て来にくい。逆に小さい方、つまり庶民のスケールは大きくなり、知的レベルはきわめて高い。
私は、日本人と外国人では、違うところが多いと思う。人だけではない。野菜も違う。チリと日本の野菜を比べてみると、チリの野菜の方が、大きい。チリの野菜しか見たことのない人が日本の野菜を見たら、少しおどろくだろう。私も、一時帰国をした時にピーマンなどを見て、「あれ?」と思った。きゅうりでも、日本のきゅうりは細長いが、チリのものはまるでうりのようだ。太っていて、種が多い。かぼちゃも、形はあまり変わり無いが、日本のかぼちゃの方が甘くて、ほろほろしている。チリのかぼちゃは水々していて、あまり甘くない。日本人だからだとは思うが、やはり日本野菜の方が好みだ。何故、こんなに野菜だけで違うのかは、きっと土が違ったり、元々の種の種類の問題だろう。チリの畑の土は、日本の土と違い、水はけがとても良い。水たまりになるほど水をやっても、少しほり返すと、かわいた土がうかんでくる。これを初めて知った時は、びっくりした。
国によって人の体型やかみの毛の色は違う。それは何故なのだろうか。調べてみた所、人間の祖先はアフリカの人だった。その一族が、アフリカから世界中に広がり、今の人類となった。そして世界中に広がったアフリカ人の子孫達は、それぞれの土地で、黄色人種になり、白人になり、黒人となる。黄色人種、白人、黒人の違いが出来たのは、住んでいる環境が、影響している。紫外線の強い赤道付近では、紫外線によってメラニン色素というものが増えて、皮膚の色が濃くなり、紫外線の少ない方の土地に近づくほど、皮膚の色はうすくなった。ちなみに、皮膚の色が黒色から白色になるのには、約二万年もかかったらしい。体格の違いは、昔は肉食が少なく、小さかったアジア人の背が高くなったように、毎日の食事が関係している。欧米人は最初から肉食なので、大きい。最後に、かみの毛の色は、メラニン色素というものによって、決定する。このメラニン色素は、かみに色をつけて、頭皮を紫外線から守る働きがある。そのため、赤道付近に住む民族のかみは、たくさんのメラニン色素がふくまれていて、黒かみが多い。極に近づくにつれて、メラニン色素が少ないため、白かみの民族が、多くなる。住んでいる場所だけで、かなりの違いがでる。すごいと思う。
私は、どうして日本人と外国人が違うのか、それに野菜までもが違うのかを調べてみて、環境によって、人間や食物、生き物のほとんどが変わるということが、分かった。そして、人間の体はすごいなと思った。「朱に交われば赤くなる」ということわざがあるが、人も長い年月をかけて、環境に対応していっているのだろう。同じ人間でも、国によって違うのは、当たり前でも、よく考えれば、なかなかすごいことなのだろう。しかし、日本人がきれいなブロンドの髪にあこがれて北欧に住んでも、結局ほとんどのことが変わらないのは、少し残念な気がする。

   講評   hoemi

 しっかりした感想文に仕上がっているね。チリに住んでいるグルミンさんならではの切り口で書けたのが良かったよ。
【構成】 三文ぬきがきはバッチリできています。自分の言葉でまとめる練習も始めていこうね。
【題材】 たしかに野菜の形が日本とまるで異なることに先生も驚いたことがあるよ。人間にしても然り。同じ人間でも住む環境によって大きく異なるのは不思議だね。その不思議をグルミンさんなりに調べてまとめられたのは良かったね。なぜ違いが生じるのかを客観的に説明することができていました。
【表現】 「まるでうりのようなきゅうり」とはうまいたとえだね。本当に文字通りうりのように見えるよね。ことわざの引用もしっかりできていました。
【主題】 図鑑などを使って調べたことで生物が身をおく環境によって形や色、サイズなどが様々に異なることがよく分かったようだね。最後の一文を読んで、「環境によって変化する」ことだけを考えると、長年異国の地に住んでいても容姿が変わるわけでも、目の色が変わるわけでもないことに違和感を覚えなくもなかったよ(^^)

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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