国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   入口と中心   ヒロヤ

 ヨーロッパにおけるリンゴの栽培は、「創世記」までさかのぼり、四千年を超える歴史をもっている。外国とは違い日本のリンゴほど見栄えするリンゴは世界のどこを探してもないのである。また、すべての食べ物は、見た目に汚いよりはきれいな方が精神衛生にいいことも否定はできない。ただ、本末転倒なのは、しばしば味よりも「見てくれ」の方が「高品質化」の上位に座っていることである。「見てくれ」の向上のために必要な人工着色は美しく色づかせるための苦しまぎれの技術で、美しく色は付くが味はがた落ちである。一体この日本特有の現象はだれが悪いのだろうか。意見は、さまざまだろう。だが、一つはっきりしているのは、この見た目を中身より上とする日本人の美意識には、軌道修正が必要であるということである。              最近僕の学校で授業参観があった。これは、六年間の思い出をパソコンのパワーポイントを使って発表するものだった。みんなは、六年間の思い出を一年生から六年生まで発表していたが、僕は六年生で行った修学旅行のことだけを詳しくかいた。みんなの発表は内容があまり充実していないような気がしたが、先生が決めたパソコンのパワーポイントでアニメーションの設定をして表をつくりスクリーンに映しながら発表したらとてもきれいに見えた。その表は、タイトルと絵や写真でかざられている。文字の動きまで設定できるのだ。その表がなかったらなんだかむなしい発表になってしまうような気がする。これはまるで「馬子にも衣装」である。もうすこし中身を良くした方がよかったような気がする。(僕も人のことは言えない)
 最近はスーパーなどでテカテカ、ピカピカのまっすぐなキュウリや真っ赤なトマトなどが目立つ。トマトなどは、夏の野菜なのに冬にでも売られている。これは、なぜだろうかとぼくは、考えてみた。多分サラダを作るときにきれいな赤い色をしたトマトなどがあった方がいいからだと思う。実に外見にこだわる日本人らしい行動だ。でも実際は僕のおばあちゃんのつくった野菜の方がおいしい。なぜなら農薬を使わずに毎日がんばって、畑の手入れをしているからである。これらの野菜は大きさがばらばらだったり、曲がっていたりしているけど、とてもおいしい。おばあちゃんは外見よりも味の方が大事だと思っているのだろう。
 人間にとって外見とは、ただの入り口のドアで、中身が中央の大広間である。家にたとえると、外から見てきれいでも中が汚ければ意味がないのである。日本人は、もっと外見だけでなく中身の大切さについて考えてみるべきだ。                                                                        

   講評   kan

 こんにちは、ヒロヤくん。今月も力作ぞろいでしたね。毎回清書は作文の丘から送信してくれますが、森リンの点数は見ていますか? 今回は中学3年相当の内容がクリアできたということです。ヒロヤくんの感想文は長文の内容をしっかり踏まえていて大変優れています。この調子で次回の進級試験もクリアしましょう!
    

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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