低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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鬼の弱点はヒイラギの葉と鰯の頭! えめけ
「鬼はー外、福はー内!」
私は勢い良く豆の袋を投げた。明日は節分の日だ。節分とは四季の代わりと言うことを示している。これを、『立春』と言うらしい。冬から春へ変わると言う印だ。私は今までに楽しかった節分、最低最悪な節分など、いろいろな節分の話を紹介したいと思う。
私が幼稚園の時にも、2月3日に豆まきがあった。1人一つ升を持ち、上機嫌なみんなであった。そして、
「鬼なんて来たって怖くなんか無いし、泣かないもん。大丈夫だもん。」
などと言っていた。私もその中の1人だった。でも、みんな口では強がりな事を言っているけれど、本当は心の底で『来たらどうしよう、怖い』と思っているに違いない。私もそう思っていたからだ。今では鬼が来てもあまり怖くないけれど、幼稚園の頃だから、誰かが変装していると分かっていても、とても怖く思えた。あまり広くない部屋で、2人も鬼が来たら逃げていたとしても、絶対につかまってしまう。隅に逃げれば逃げるほど、追い詰められてつかまってしまうと言うことが分かった。ほとんどが泣いている子ばかりだった。しかし、中には1滴も涙も流さず、がんばって豆を鬼に当てている子や、笑っている子もいた。さらに、升を放り出し、まるで注射をしている赤ちゃんのように泣いている子もいた。そしてその日は、私にとって最低最悪な日となってしまった。<<題材、表現>>
私は節分とは何だろう、と思い、パソコンで調べてみることにした。節分とは、季節の変わり目と言うことだ。新しい年を迎える行事だったのだ。そして昔、自然暦をもとに生活してきた時代には、『立春』(2月4日)が1年の始まりだった。その前の日の節分は、1年の最後の日、今の大晦日と同じ意味の日だった。節分の夜には五穀の1つ『豆』の力で、家から悪霊やわざわいのもとを追い出すためだとか。豆には穀霊が宿っていると信じられていたからだそうだ。そして私が1番気になっていたことも調べた。それは、なぜヒイラギの葉に鰯の頭を刺して、玄関や窓に結んでおくのかと言うことだ。それは、鬼が家へ入ってこないよう、鋭いヒイラギの葉が鬼の目を突き刺し、鬼の嫌いな鰯の頭の臭いで追っ払うためだったことが分かった。ちなみに、ヒイラギの枝に鰯の頭が刺しているのを、『やいかがし』と言うそうだ。
節分とは、ただ豆を投げているだけでなく、いろいろな意味、行事であることが分かった。今まで節分は何のためにあるのだろうと思っていたが、意味を調べると、『節分って大事だな』と思った。もしも鬼に追っかけられたら、『鰯の頭も信心から』と言うから、鰯の頭なんてどうでもいいと思っていても、鰯の頭のようにつまらないものでも、拝んでいればすごくありがたく思うことだろう。<<主題、ことわざ>>
私の家に福が来ると願いながら、
「鬼はー外、福はー内!」
講評 miti
よく読み返して、書き直した清書です。
一箇所ミスがありました。「私は勢いよく豆の袋を」→「私は勢いよく袋の豆を」ですね。来週は進級試験です。
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