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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本と外国では   おねえ

「うわあ、背が高い。」
初めてチリに来て、同い年位の子に会った時、本当に背が高いと思った。もちろん何人かは背が低かったが、会ってみて背が高い人はたくさんいた。何故同い年でも外国人と日本人では違う所があるのだろう。かみの色やはだの色、体格までが違う。初めてそれを実感した時は、なんとなくおかしかった。でも、不思議だ。住む場所だけで、そんなに違うものなのだろうか。
考えてみると、日本人と外国人では、違うところが多い。人だけではない。野菜だって違う。チリと日本の野菜を比べてみると、チリの野菜の方が、大きい。チリの野菜しか見たことのない人が日本の野菜を見たら、少しおどろくだろう。形がきれいで大きさが小さい。私も、一時帰国をした時に、ピーマンなどを見て「変なの」と思った。きゅうりでも、日本のきゅうりは細長いが、チリのものはまるでうりのようだ。太っていて、種が多い。かぼちゃも、形はほとんど変わり無いが、日本のかぼちゃの方が甘くて、色も濃く、形がくずれにくい。チリのかぼちゃは水々しくて、あまり甘くない。日本人だからだとは思うが、やはり日本野菜の方が好みだ。何故、こんなに野菜だけで違うのか。それはきっと土の違いや、元々の種の種類の問題なのだろう。チリの畑の土は、日本の土と違い、水はけがとても良い。水たまりになるほど水をやっても、少しほり返すと、かわいた土がうかんでくる。これを初めて知った時は、かなりびっくりして、おもしろいくらいだった。
国によって人の体型やかみの毛の色は違う。それは何故なのだろうか。調べてみた所、人間の祖先はアフリカの人だった。その一族が、アフリカから世界中に広がり、今の人類となった。そして世界中に広がったアフリカ人の子孫達は、それぞれの土地で、黄色人種になり、白人になり、黒人となる。黄色人種、白人、黒人の違いが出来たのは、住んでいる環境が影響している。紫外線の強い赤道付近では、紫外線によってメラニン色素というものが増えて、皮膚の色が濃くなり、紫外線の少ない方の土地に近づくほど、皮膚の色はうすくなった。ちなみに、皮膚の色が黒色から白色になるのには、約二万年もかかったらしい。体格の違いは、昔は肉食が少なく、小さかったアジア人の背が高くなったように、毎日の食事が関係している。欧米人は最初から肉食なので、大きいのである。最後に、かみの毛の色は、メラニン色素というものによって、決定する。このメラニン色素は、かみに色をつけて、頭皮を紫外線から守る働きがある。そのため、赤道付近に住む民族のかみは、たくさんのメラニン色素がふくまれていて、黒かみが多い。極に近づくにつれて、メラニン色素が少ないため、白かみの民族が、多くなる。住んでいる場所だけで、かなりの違いがでる。すごいと思う。
私は、どうして日本人と外国人が違うのか、それに野菜までもが違うのかということを調べてみて、環境によって、人間や食物、生き物のほとんどが変わるということが分かった。そして、人間の体は環境に対応していっており、すごいなと思った。「朱に交われば赤くなる」ということわざがあるが、人も長い年月をかけて、環境に対応していっているのだろう。同じ人間でも、国によって違うのは、当たり前でも、よく考えれば、なかなかすごいことだ。しかし、日本人がきれいなブロンドの髪にあこがれて北欧に住んでも、結局食事が変わって太るだけだったり、はだの色から日焼けが抜けるだけだったりするのは、少し残念な気がする。

   講評   hoemi

書き出し、まとめを中心により良く仕上げることができたね。
たいへんよくがんばりました♪

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