国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   自己同一性の大切さ   りんこ

 現代はアイデンティティー不定の時代といわれている。近代社会は、全時代の共同性を解体させ、一人の個人がある具体的な共同体に属することの内的な意味を希薄化させた。近代以前の社会には、それぞれの社会の要請に見合った何らかの通過儀礼が存在した。子供と大人はこの儀式によってはっきりと別れていた。ところが近代は、子供から大人への変化期からこの単純な境目を取り払った。その結果、子供期は、いくつかの段階を抱え持ちつつ、次第に大人になってゆく、「過程的な」存在とみなされるにいたったのである。私は、アイデンティティーを持ち、それを失わずに生きて生きたいと思う。
 そのための方法としては第一に、人との関わりを持つことだ。そうすることで自然にアイデンティティーを持つことができると思う。そもそも、アイデンティティーとは「私」を「私」がたらしめ、一貫性、同一性を与えているものは何か、ということへの意識、自己確信のことである。これは、相手とのかかわりの中で自分を形成していくことで、自然に生まれてくることであると思う。友達や先生から見る「自分」と自分から見た・自分が思う「自分」とは違うと思う。それを認め合って自分とは何かということを見直していくことができるのは小学生から高校生の間だろう。その間に人と触れ合い、いろいろなことを経験することで、アイデンティティーが知らず知らずの間にできてきていると思う。しかし、それは実体のないもので、いつ自分がそれを自分の中で作り上げているのかということは誰にもわからないと思う。
 第二の方法は、自立することだ。自立をすることができれば、アイデンティティーを失わずに生きることができると思う。自立とは常に壁とぶつかることがあり、アイデンティティーが養われていくからだ。マザーテレサは、12歳の時にすでに、将来インドで修道女として働きたいという望みを持っていたといわれる。このように、幼い頃からとは言わないが、自立をすることとは自分のはっきりとした考えを持つことだと思う。自立への道は自分がやりたいこと、進みたい方向へ一生懸命努力することが必要だ。そのためには、自己を見つめなおしていかなければならないのではないか。
 確かに、愛情をきちんと受けて育つことは大事である。Itとよばれた子という本が一時期驚異的なブームを巻き起こしたが、ああいうような幼児虐待を受けずに育つということは大切である。しかし、トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときであるという言葉があるように、私はアイデンティティーを持ち、それを失わずに生きて生きたいと思う。

   講評   huzi

 全体のバランスがよくなりましたね。自立の意味について、少し言葉を足したところも、これでよし。意図が明確に伝えられていますよ。

 次回は進級テストです。この感覚をそのまま生かせば、クリア間違いなし。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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