低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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初!味噌汁作り 千鳥
「味噌汁なんて作ったことないけど、うまくいくもんかね?」
僕は去年、家庭科の授業で味噌汁とご飯を作った。周りの人はけっこう料理を作ったことがあるみたいだが、僕は、カップラーメンすらあまり作ったことがなかった。その上、当然といえば当然だが、ちゃんと昆布だしをとるらしい。うちは、いつもだしの素を使っている。化学調味料なので、体によくないが、はやくできるのでそれを使っている。
作る味噌汁の具は、班で決めた。僕にとって、味噌汁の具の王道は、「ワカメ」、「豆腐」「油揚げ」の三つと決まっている。しかし、女子の一人が油揚げを嫌がり、代わりになめこはどうかと提案した。確かになめこは御三家に限りなく近い。しかし、なめこは調達するのが難しいし、第一ここでは(フランス)高い、と僕が言うと、じゃあ油揚げはどうなんだと言い返された。そこで友達が、うちにあるから持って来ようかといい、決定した。
ついに調理実習の日がきた。みな持ってきたエプロンと三角巾を身につけ、さっそく調理室にむかった。まずは包丁、鍋を下の棚から出し、水洗いをした。次はいよいよ本番だ。包丁で、持ってきた豆腐を手のひらで切る。お母さんが言っていたのだが、豆腐を手のひらの上で切ることは、難しそうで難しくないらしい。(前の話し聞いた話)これが、手のひらを切ってしまいそうで、上手く切れなくて、形や大きさがバラバラになった。が、とりあえずうまくいった。お次は男子と女子に別れて、味噌汁、白飯をそれぞれ作る。僕達二人の男子は味噌汁ということになった。豆腐はさっき、間違えて早めに切ったため、手間を省くことができた。あとは油揚げを切ること、味噌、具を投入するという仕事が残っている。どうにか具を切り、味噌をとりあえずやや少なめに入れた。ここからの味見は、班全員での共同作業となる。味噌をどんどん追加し、「うすい」、「あとほんのちょっと」などと色々試し、角を矯めて牛を殺さないようにした。(ことわざの引用)
ついに味噌汁とご飯が出来上がった。ご飯は味見をしていて取り出すのを忘れたため、少しコゲと変なにおいがついた。ご飯には適当にふりかけをパッパッと振りかけて食べる・・つもりだったが、他を班の友達が明太子チューブを持ってきていたため、それを分けてもらった。
結果的に、ご飯はまだよかったが、味噌汁は鉄のような味がして美味いとは言えなかった。しかし、一生懸命作ったからこそ大体の味を保つことができたとわかった。(わかったこと)
「まあまあだな」(書き出しの結び)
講評 unagi
今週は進級試験でした。お疲れ様でした。
<字数>1058字で目標をクリアしました。
<構成>「味噌汁なんて・・・。」「まあまあだな。」のペアで書き出しの工夫と結びができました。
<題材>「・・・豆腐を手のひらの上で切ることは・・・。」でお母さんから聞いた話が書けました。
<表現>「味噌汁は鉄のような・・・。」せっかく作ったのに残念です。また味噌汁作りにチャレンジしてみて下さい。自分で作ってみると、普段何気なく飲んでいるお家の味噌汁が、いかにおいしいかが分かるでしょう。「角を矯めて・・・。」いいことわざを選びましたね。みなで相談しながら調整する姿が浮かんできます。
<主題>「しかし、一生懸命作ったからこそ・・・。」しっかりと分かったことが書けました。その熱心さが最高の調味料なのでしょう。
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