国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分を変える大きな狂気   ブーちゃん

「狂気」とは、今述べたような自覚を持たない人間、あるいはこの自覚をわすれた人間の精神状態のことかもしれません。天才と狂人との差は紙一重だと、ロンブローゾは申しているわけだが、天才とは、「狂気」が持続しない狂人かもしれませんし、狂人とは「狂気」が持続している天才かもしれない。人間というものは「狂気」なしには居られないものである。普通の人間のエネルギーには限度はありますし、様々な制約もあるから、「狂気」もそう永続はしない。興奮から平静に戻り、まとまって、むくむく頭をもたげていたものが力を失い、「狂気」が弱まるにつれて、まとまっていたものは、ばらばらになり、またもとのような、うようよした様々な傾向を持つものの集合体に戻るのだ。「狂気」なしでは偉大な事業はなしとげられない、と申す人々もおられる。「狂気」によってなされた事業は、必ず荒廃と犠牲を伴う。真に偉大な事業は、「狂気」捕えられやすい人間であることを人一倍自覚した人間的な人間によって、誠実に執拗に地道になされるものだ。容易に陥りやすい「狂気」を避けねばならないし、他人を「狂気」に導くようなことも避けねばならない。平和は苦しく戦乱は楽であることを心得て、苦しい平和を選ぶべきだ。冷静と反省とが行動の準則となる。人間には狂気というものが自然に身についている。狂気は人間にとって必要なものなのだ。
 第一の理由として、毎日何度も何度も同じことしていたら、刺激がなく、楽しくないからだ。同じことを何度も何度もやると厭きる。何度もなると刺激がなくなり、つまらなくなる。私の学校は、卒業式に全校生徒が出席する。初めは集中して一生懸命頑張って練習していた。しかし、同じ練習としているとだんだん嫌になっていく。いつ嫌になるのかは人それぞれ違うと思うが、人間というのは、何回もやっていくうちにいつかは嫌になるのだ。
第二の理由として、狂気というものがあれば、集中力も自然と身につく。私の小学校の卒業生の安藤美姫選手も小学校四年生ぐらいからスケートを初め毎日練習していたそうだ。毎日練習をしていても厭きないということは、それだけスケートのことが好きということでもあると思う。狂気がなければ、何かを成し遂げることは出来ないし、集中力も身につかない。
確かに、狂気はいらないということもあると思う。しかし、狂気がなくと、毎日を同じような繰り返しの中で過ごさなくてはいけないし、プロの選手のように自分が好きになったこと好きなことをやり遂げ、それに集中できる集中力を付けなるのが大切だ。「始めことも大切だが、やり遂げることの方が、もっと大切である。」という名言のように一番良いのはやり遂げることなのだ。私にも、狂気というものがあるはずだ。これからは、狂気を利用していけたらいい。何かをやり遂げるというものをこれから先見つけて生きたい。やり遂げることによって、自分も中で大きな力になっていくのだ。

   講評   kako

 こんにちは、ブーちゃん。今回も頑張りましたね。項目を全部入れ、字数も指定以上書けています。進級試験は合格です。おめでとう!
★主題:是非の主題、反対意見への理解が書けています。反対意見への理解では、どういう場合に狂気がいらないのかの例を示しておくとよいですね。
★構成:理由が二つ書けましたね。同じ事を繰り返していくと、なぜ嫌になってしまうのでしょう。もちろん刺激がなくなるという理由がありますが、刺激がなくなるということがどういうことなのか、好きなことを持続させるには狂気がどのように作用するのかを少し考えてみるとよいですね。
★題材:今回は社会実例を使ってみたのですね。安藤選手に限らず、好きなことを持続させるには狂気のような気持ちが必要になるのでしょう。いくら好きでも、時には挫折を味わったり苦しみを感じたりするはずですから、それを乗り越えるためにも「好き」という「狂気」がいるのかもしれませんね。
★表現:名言を上手に引用してまとめられましたね。「狂気」と言うと、あまり聞こえがよくありませんが、自分を高めたり良い方向に向けるためにも、狂気と上手に向き合っていきたいものですね。

        

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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