創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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おぎゃー 本因坊
「おぎゃー、おぎゃー。」
赤ちゃんの泣き声がした。
僕が生まれた時。泣いた。
僕は今十才だ。つまり、もう十年以上も生きているわけである。僕が生まれた時。もちろん覚えていない。そのことを母に聞いてみた。すると、こんな話だった。
もちろん、母の生まれた時の話ではない。僕の生まれた時の話だ。母が生まれた時の話だったら、祖母に聞かなければならない。(聞いても、「覚えていないわよ、そんなこと。」と言いそう(笑)。)
僕が生まれる予定日は、十月十三日。あとだいたい二週間位で生まれる、と思い、九月三十日に家中掃除をした。(なぜ掃除なのだろう。僕だったら、病院へ行ったのに。)その夜、豚汁を作り、十時に風呂に入り、その後食事をした。しかし、十時二十五分に、僕がおお暴れをしたそうだ。もしかしたら、それが僕を早く産むきっかけになったのかもしれない。トイレに入り、異変を感た。それは、破水でした。そうなると、大変なことが一つ出てくる。(です)それは、ウイルスなどに感染する可能性だ。
夜中の十一時五十分に僕が生まれた病院に着いた。そして、すぐに入院した。けれども、たったの十分無いのに、一日分の料金を取られてしまったそうだ。(なんじゃそりゃ。)その後、翌日の一時(午前)からんし本格的な陣痛が始まり、朝六時二十五分に分娩室に移り、七時六分に生まれたそうだ。陣痛が激しくなったときは、約一分おきに痛くなったそうである。その、一分間の合間、母は、うつらうつら寝ていたそうである。そのときだ。
「おぎゃーおぎゃー。」
と元気な泣き声が聞こえた。生まれたときは、体中に毛が生えていて、まるで猿みたいだったそうだ。(まるで みたい)
けれども、母が産むときに寝ていたのが悪かったのか、他の子が部屋で泣いているときも、そんなのはおかまいなしで寝てばっかりだったと言う。(調べ)
この話を聞いて、僕は、
(ふーん。けっこう大変だったんだな。今度ありがとうと言ってあげたいな。)
と思いった。(心)
「おぎゃー、おぎゃー。」
赤ちゃんの泣き声がした。(動作の結び)
講評 nane
自分の生まれたときというのは、覚えていないものね。お母さんに聞くと、あらためていろいろなことがわかるでしょう。いつか、お父さんに聞いてみると、また新しい話があると思うよ。
本因坊君は、朝方産まれたんだね。正確な時間も、よく聞いてきた。
赤ちゃんは、サルのような顔をしている。やはり先祖がサルに近い生き物だったから、みんなそうなのだろうね。
心の中で思ったこともよく書けたね。
取材中心で書きにくいテーマだったと思うけど、よく800字まで書いた。
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