創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日2346 今日1904 合計51814
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   私の大好きなこと   怪盗ピエナ

人はもっと様々な人、物と関わって生きて行くべきだ。
そのための方法として、第一にいろいろなものに興味を持つことだ。わたしには好きな物、事、人がたくさんある。近所のケーキ屋のシュークリーム、豚の角煮、ラジオ、ぬいぐるみ、空、星、花より男子、世界の中心で愛を叫ぶ、妄想(笑)、買い物、SMAP、福山雅治、槙原敬之、中学のときお世話になったコーチ、担任の先生……そして今まで出会った全ての友達。今出したのはほんの一部である。多分、わたしは人よりも好きなものが多い。けれど、わたしはそれは悪いことだとは思わない。わたしは中学3年生のとき、あまり親しくなかった同じクラスの子が〝槙原敬之ファン〟だと知ってとても親近感がわき、前よりも仲良くなれた。また昨年末学校の大掃除があった。そのとき、同じグループの子1人、仲は結構良かったが、違うグループだったのでと特別仲が良いわけではなかった2人と喋っていた。すると、『妄想話』に発展……その4人組以外はみんなかなり引いていたが、『妄想話』はかなりヒートアップしていった。そして…その4人組の中に1人仲間が入って、今は〝チーム花男〟といって毎日花男の話ばかりしている。今度も〝チーム花男〟で遊びに行く予定だ。このようにそこまで仲良くなかった友達ともとても仲良くなれて、とても楽しい日々を過ごすことが出来ている。
 第二の方法として、学校でも体験学習や調理実習など人、物と関わりを持てる環境をつくることだ。わたしは小学生5年生くらいのときになぜ急にそんなことを思ったのかわからないが、りんごの皮を剥けるようになりたいと思った。わたしは根っからの不器用なので初めて剥いたときは、実がほとんどんかった。けれど、毎日、毎年練習していくうちにすこしづつ上手く剥けるようになった。この間、調理実習でりんごの皮むきのテストがあった。わたしは、このとき〝やっててよかったな〟と心から思った。わたしの周りの友達には、りんごの皮を剥いたことがたくさんいた。調理実習などでやらなければほとんど包丁に触れない人もたくさんいるようだ。本当は家庭でやって欲しいものだが、家庭で包丁などを持たせる親も少ない。なので、せめて学校でいろいろな物をつかったりして体験できる機会を設けてほしい。また、エジソンは、小学校やめたあと、母親の用意してくれた実験道具でさまざまな実験をした。そのことが後年の発明王の基盤を築いたらしい。
 確かに、今の時代一人でいてもパソコンやテレビがあって〝独りの時間〟を過ごすことも寂しかったり、つまらなかったりしない。むしろ、〝独りの時間〟をつくって自分を見つめなおすことも大切だ。わたしも別に独りでいることは結構好きだ。また、この便利な世の中、どんなこともだいたいボタンひとつで機械がかってにやってくれる。しかし、わたしはそのような機械にばかり頼ってはいけないと思う。〝独りの時間〟も大切にしながらも、他人との交流もできる。他人との交流をつくっていたら、自分の知っている事、物を相手が知っているかもしれない。『他人と接すると自分の世界が広がる』という名言があるように、独りでいる自分の興味のあることしか知らないが、他人と交流すると他人の興味のあることまで知ることができる。そして、自分の知らない世界がたくさんあることに気付かされるのだろう。わたしもたくさんの人と接して自分の世界を広げていきたいものだ。

   講評   mako

 長文の内容と違い、明るく希望があっていいなあ。わたしは好きです。
 自己紹介するとき、自分の好きなことを三つ以上話すといいと言った人がいます。「あっ、実はわたしも好きなんです。」と反応が返ってくる可能性が高く、一気に相互理解が進むからだそうです。「わたしは○○のほうがいいな。」と話題が展開することも考えられる。でも、必ずしも期待どおりの好意的な反応ばかり得られるとは限らない。ひどい誤解を受けることもあるかもしれない。人と関わるということは、いつもそういうリスクを半分背負っているものなんでしょう。
 わたしも著者が書いているように、人やものと関わる体験がだんだん少なくなってきているように思います。だから関わりを持つことで生じるわずらわしさやストレスに弱いのかもしれません。それを乗りこえたところにあるつながりのすばらしさには、気づかないし知らない人もいそうです。それでどこか自分でもわからないうちに満たされないという感じになってしまうのではないでしょうか。
 わたしもものぐさで人づき合いが得意なほうではないので、一人の快適さや便利なものに頼る生活にはまってしまう人たちのことはよくわかる。でも、この年になると、一人では生きていけないということもわかってくる。これではいけない。田村さんのように、好きなことを好きと伝えられる能力は、人として大事だなあとつくづく思います。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)