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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本的なコミュニケーション   まーたん

 日本人は、淡白であるかわりに持続力にかけていると言われている。うるさい事は嫌いだといい、ごてごてしているのはおもしろくないと感じる。こういう傾向は言語にも影響される。細かい事は省略する。日本の和歌や俳句の相違はありながらも、実によく似ているのは、言葉のいわゆる論理に背を向けていることだ。感覚的に全体を直感で把握する。俳句や和歌が表現しようとしているものを理屈で説明しようとすれば何十枚もの文章を必要とするが、論理を超える論理があるから、言い表せぬものを短い文に凝縮されているのだ。完結した表現や整いすぎた言葉は詩にならないのだ。私は理屈ではなく直感に訴えようとする日本的なコミュニケーションのとり方は良いと思う。(是非の主題)
 その理由は第一に、日本的なコミュニケーションでは相手の言いたい事を積極的に読み取ろうとするため、思いやりの心が育つのだ。私が中学生になって自分でもだんだん、気を使うようになってきている、とたまに感じる。何故かと言うと友達と話している時、無意識のうちに今、友達は私と話していて何を思っているのかな?何かを言おうとする前に、私がこの発言をすると友達はいやな思いをしてしまうか?など考えているのだ。これは本当に不思議な事だ。別に気を使わなくては、と意識しているわけではないのに、知らない間にそんなことを考えているのだ。そして話している相手は今、いやな思いをしているのかもしてないと想像した時、私は謝る。このように人を思いやることができてきているのかな、とたまに感じる。(複数の理由一) 
 第二の理由は、短い言葉から想像を広げていく事ができるため、感受性が豊になるからだ。短い言葉で伝えたい事を伝えているものといえばコマーシャルだ。ここでコマーシャルのデータを実例してみる。企業の宣伝費のデータは、一位…トヨタ自動車・70,918百万円、二位…花王・49,237百万円、三位…日産自動車・46,703百万円だ。日本のコマーシャルは短い時間を効果的に使って少ない時間の中でその商品や会社の事をしっかりと表している。それに対して外国のコマーシャルは結構長くて、くどい。一つ一つのコマーシャルに掛けられている時間が長い。何かを説明する時も、長く沢山の言葉を使って説明するよりも、短い言葉で簡潔に分かりやすい説明をする方が良いと思う。だからコマーシャルも短い時間を有効に使い、つくった方が良いと思う。(複数の理由二)(データ実例・長文実例)
 確かに物事を理屈で考える事も、大切だ。学問には微妙な表現があってはならない。また、自分の自己主張も「なんとなく」ではなく、論理的に説明する事ができる力がなくてはならないだろう。しかし、「辞書のような人間になることではなく辞書を上手く使えるような人間になることが勉強の目的である。」という名言もあるように、短い言葉を効果的に使う事は大切だ。この習慣からも日本のコミュニケーションは相手の事を思いやる事ができ、思いやりのある優しい人間になれるのだ。これはすごく良いことだと思う。こと日本のコミュニケーションの中で相手の心情を配慮する事ができる、ということを私は一番大切にしていきたいと思う。(反対意見への理解)(名言の引用)(是非の主題)

   講評   kira

 まーたん、こんにちは。いろんなことで西洋化、近代化がもてはやされますが、日本的なコミュニケーションのとり方はやさしいね。しかも感受性の鍛錬にもなるようです。
 中学生になって、友だちとの関係でより思いやりを意識するようになったのね。言葉の数は減っても、伝わる心は大きくなる。お互いが心を配っている関係はいいものです。両方が成長できますね。
 また、企業の広告宣伝にかける情熱(金額)でわかるように、私たちは短い言葉から詩的な刺激を受けて、多くのイメージを受け取ることに秀でています。(俳句などと共通する感受性ですね)
 確かに、学問や会議といった誤解やすれ違いの許されない場面では、論理性や理屈が大切です。しかし、人が感情豊かに生きていく場においては、日本らしい相手に委ねる語り方が生きてきます。心豊かの原点ですね。

 次回は、代講の先生にお願いしています。3週目にチャレンジしてね。

 

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