低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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日本人が、淡白であるかわりに ゼニガメ兵
日本人が淡白でないかわりに持続力に欠けていると言われるのも、生活感覚に左右されている所が少なくないのではあるまいか。うるさい事は嫌いだと言う。後に後に周ってしまうのは面白くないと感じる。淡白とは欲の少ない事を言う。道筋を飛ばして結論を出して、結論は相手の想像に委ねる。その通人たちが考え出した詩型が、和歌であり、俳句である。わが国では、千年ちかい昔でも、女性は男性と肩を並べて名歌を数多く残している。それらはさらりと流す叙情が尊重される。言葉のいわゆる論理に背をむけて、感覚的に全体を直感で把握する。理屈ではなく直感に訴えようとする日本的なコミュニケーションの取り方はよいと思う。
一つ目の理由、相手の言いたい事を読み取ろうとする事で思いやりの心が育つからだ。例えば、「大丈夫ですか?」という言葉をかけるだけで、相手の事を心配しているという事を相手に伝える事ができる。
二つ目の理由、理屈ではなく、直感に訴えようとする日本的なコミュニケーションの取り方はいいと思う。例えば、春のような香りがするといったら、草原の花の匂いを、感じる事ができる。そういった想像力や感受性を豊かにするのがいい事だ。
確かに物事を理屈で考えることも必要だ。しかし、「辞書のような人間になる事ではなく辞書をうまく使えるような人間になる事が勉強の目的である。」という名言もあるように、短い言葉を自分にとって効果的に使えるようになる事が大切だ。
講評 yama
こんにちは。我々日本人の特性について考えさせられる長文でしたね。電話で言っていた主題とは逆の主題になったようですが、こちらの方が書きやすかったかな?このように、考えている間に意見が変わってもどんどん自由に書いてもらっていいでですからね。
<第一段落>要約がしっかりとできています。この調子ですよ。是非の主題は「理屈ではなく直感に訴えようとする日本的なコミュニケーションの取り方はよいと思う」ですね。
<第二段落>一つ目の理由は「思いやりの心が育つから」ですね。実例は「物事をはっきり言わないことで言葉の裏を読み取ろうとする」ことが入ればもっとぴったりきますよ。たとえば親子の会話などで「あれ、やっといて」と言われただけで何のことだか分かることができる実例など。
<第三段落>二つ目の理由は「想像力や感受性を豊かにする」ですね。短い言葉を使うことで培われることなので、長文にあったような俳句や短歌から感じたことなどが書けるとよさそうですね。
<第四段落>明言もしっかり引用でき、反対意見にも理解を示したよいまとめでしたね。是非の主題は第一段落のものと同じにして統一感を出すとよりよくなりますよ。
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