創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「わたしが市場へ行く道は」を読んで   コムギコ

私が市場へゆく道は、家と家との間に何となく作られた人間のふみならした道だ。ところが、その道は最近アスファルトがしかれてしまった。私がこどものころはいていた皮靴は、たいていどれもこれも爪さきがけばだっていた。石けりをしながら歩くせいだ。いま、こんなことをしたら、車にひかれてしまう。昔はそんなことをしながらにぎやかに道を歩いた。最近ある方から石を一ついただいた。ただおもしろいのは、全体にキララが入っていることで、光を受けて小さく一せいにまたたく。その人は、道で拾いましたと言った。どんな道だろう。ゆたかな気持ちで、ものみなすべてにいとしみを感じながら歩く土の道にちがいない。もちろん舗装された道も場合によっては大切である。だが、道が一番道らしいのは、人間のくらしをあたたかに支え、いろいろなものを発見することのできるふみしめられた道である。この事だけは忘れてはならないのだ。
<<こうせい>>要約
なんとなく見ていると、最近は工事が多くなったような気がする。僕の家の前も最初からアスファルトだったが、まだ、車も走れる道なのに、無意味にアスファルトの上にアスファルトがしかれて、新しい道になった。新しくなって、見ていると、きれいで、気分はすっきりするのだが、道路の上を歩くと、アスファルトのにおいがして、空気がきれいでない感じがする。前の道もアスファルトで、同じものなのだが、毎日歩いている、ふみなれた(歩きなれた)道とちょっと違う。やりすぎてもよくない。「「すぎたるはなおおよばざるがごとし」。アスファルトが増えて、槌が減っている気がする。道の片隅にとどぶの間に、よく変な雑草が生えていたがそれも消えてしまった。それに道の脇の自然が消えてしまった。土も見なくなった。
<<ひょうげん>>ことわざの引用
五年生のときに花壇になんかを植えた。湿らした土の感触が気持ちよかった。だが、土の中からいきなり、ミミズが出てくるならいいが、変なわけの分からぬ生物が出現するのはいやだ。僕は土が嫌いなところもあるし、好きなところもある。  学校に中庭がある。中庭は真ん中がアスファルトだ。花壇などがあるところが、土だ。土の踏みしめられた道が見えるので、いくらか見苦しくない。でも全部土の道ならいいのにな、と思う。でも、風が強いと校庭みたいに砂ぼこりが舞ってしまう。土の道のほうがいいのか、アスファルトのほうがいいのか、微妙だと思う。だから、今の中庭が一番その条件にあっているのだと思う。アスファルトも、土の道も大切だ。
<<だいざい>>前の話
人間にとって、アスファルトの道とは、車などが通るにはあったほうがいいと思う。が、人間が知らないうちに踏み固めた、自然に出来た道は、車が通らない道は、土のままがいいと思う。そして、人間にとって、土とは、役に立つことのほうが多い。いやな面もあるが、アスファルトよりも昔からあって、いろいろなものが見つけられる、(発見できる)道、土の道のほうが、だんぜんいいと思う。
<<しゅだい>>一般化の主題

   講評   muri

私が犬と散歩する公園の中に土の道があります。ブロックが敷かれた道もありますが、土の道を歩くのは気持ちがいいのか、犬も土の道のほうを歩きたがります。
でも、雨上がりなどはそこを歩くと犬の足がドロドロになるので、無理にひっぱってブロックの道のほうを歩きます。コムギコ君が言うように、どちらがいいのかは「微妙」ですね。

●前の話:同じアスファルトの道でも、塗りなおされて道端の雑草もなくなってしまうと、やはり味気なく感じるものなのかもしれませんね。人間はきれいに整えられたものよりは、ちょっとくらいちらかったごちゃごちゃしたものの方が好きなのでしょうか。アスファルトの道について、自分なりにとてもよく考えていると思います。
土の嫌な点についても、とても素直に考えをまとめることができたと思います。課題の長文で「土の道がいい」と言っているからといって、自分自身の考えをそれにあわせる必要はありません。嫌な点をきちんと書いているところは、大変好感が持てますね。
●ことわざの引用:「過ぎたるは及ばざるがごとし」は、よく使い方をまちがうことわざです。でも、正しくきちんと使うことができましたね。完璧です。




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