国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私の帰り道   まいボウ

 私が市場に行く道は、いかにも自然発生的な細かい優しい道だ。ところが最近アスファルトしかれてしまった。夏の日などいかにもむんむんして照り返しがきつい。私は舗装されたのを残念に思った。一応石ころで足裏がごろごろすることもなく歩きやすいが、幅一メートルほどのこんな細道がベタッと黒くアスファルトを塗られているのはいたましくさえある。私が子供の頃はいていた皮靴は爪先がけばたっていた。石けりをしながらあるくせいだ。道には色々なものがあった。しゃれた石、雑草の可憐な花、ラムネビンの破片など。こんなものにいちいち目にとめながら、ゆっくり楽しみながら歩くのであった。もちろん舗装された道も場合によっては大切だ。だが、道が一番道らしいのは、人間の暮らしをあたたかに支え色々なものを発見することの出来る、踏みしめられた道である。<要約>私はこの長文を読んで、たまに学校の帰り道に見つける数々のものを思い出した。
 私がこのごろ帰り道に見つけたものは、きれいな梅の花。なんだかいい香りがするなあ、と思って頭の上を見たら、小さくて薄いピンク色のお花が、がんばって咲いていた。ちょうどその日は、平凡な一日だったのですごく心がまるで春のように晴れ晴れとした。<たとえの表現>そしてもう、春がきたんだなあとぼんやりとした気持ちになった。たぶんこの梅の花は私に春を教えてくれたのだろう。<体験実例1>
春と言えば、私の家の近くに桜が咲いていた。でも普通、桜の花は4月という新しい学年に進学する時期に咲くはずだから、3月という一つの学年が終わる頃に姿を見せるということは、とてもおかしい。もはや卒業する前に散ってしまうかもしれない。やはり暖冬のせいなのだろうか。<体験実例2>
 秋のことだった。やはりその日も平凡な一日で、何かいいことないかなあ、とぼんやり重いランドセルをしょって歩いていてお目にかかったのは、とても大きくて、熟したかきだった。このかきは、あまりにも重たかったのか地面に落ちていた。でもよく見るとぽっこりと穴が空いていて、私の口には運べないものだった(泣)。
だが、私はそのかきを家に持ち帰った。私の家の前は神社の裏でそこに1匹のメスのヤギがいる。名前はペロ。そのヤギの飼い主が以前かきを食べさせていたのを思いだした。私は一度そのヤギにえさをあげてみたかったので、おもいっきりヤギの方にかきを投げ飛ばした。ヤギはかきにびっくりしながらもペロペロとなめていた。そのあと用事があってかきのことを忘れていたが、夕方にはもうかきがなくなっていたので、飼い主が片づけたのか、実際ペロはかきを食べたのか少し気になる。<前の話>
人間にとって、舗装された道とは大切なものだが、一日一日に色々なものが発見できる楽しい道が一番大切なのだと私は思う。これからも、しっかりと意識して道を歩き、たくさんのおもしろいものを見つけていきたいと思う。<一般化の主題>



   講評   inoro

こんにちは、まいボウさん。「道」には色々なものとの出会いがありますね。それが時に、私達の「平凡な一日」にパッと光を与えてくれるような気がするね。春色をした素敵な感想文でした。
【第段落】⇒「●要約」よくできました。人間の暮らしをあたたかに支える「優しい道」こそ、道が一番、道らしいのかもしれないね。
【第段落】⇒いい香りの梅の花は、今年まいボウさんに春を告げてくれたんだね(◎体験)。“心がまるで春のように晴れ晴れとした(●たとえ)”。
【第段落】⇒秋には熟した大きな柿が道に落ちていたんだね。以前神社のヤギのぺロが食べていたのを思い出し、その柿を投げてやったまいボウさんでした(●前の話)。道で見つけたものから、おもしろい話題へと広がったね。
【第段落】⇒“人間にとって、舗装された道とは大切なものだが〜(●一般化)”。これからも、心あたたまる道を楽しく歩いて、色々な物を見つけていきたいですね。

がんばって5年生最後の作文を書き上げました。その継続力に拍手! 大変良くできました。来週は清書ですね。春休みにも入っているかな。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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