創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   工夫すればできる   ショウ

 レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」は、先にもあとにも誰にもかけなかった傑作だ。モーツァルトの音楽は、すばらしいとしかいいようがない。そして、アインシュタインは空間は四次元だということを考え出した。創造というのは、それまであったものをいろいろ組み合わせる。そのいくつもの新しい組み合わせの中から、美しいもの、心にうったえるもの、正しく自然を説明できるものを選び出し世の中の人達がその価値を認めたもののことなのだ。コンピュータに創造はできない。創造は、高等生物、特に人間にしかできないことだ。創造こそ人間がやるにふさわしい仕事だ。大脳の働きが積み上げられて、モーツァルト、アインシュタイン、そしてレオナルド・ダ・ヴィンチの創造を生み出したのだ。
 僕の勉強机の上は、いつもごちゃごちゃだ。教科書、ノート、プリント、テスト、などさまざまのものがある。だから、いつも勉強しにくい。僕は整とんが嫌いだから、なかなか片付ける気にはなれなかった。「片付けしても、またすぐごちゃごちゃになるから片づけをしてもあまり意味がないし、面倒くさい」そう思っていた。ところが違った。あるとき、急に片付けをする気になった。教科ごとに教科書、ノートを整理した。たとえば社会。教科書は本棚、ノートは机の下、地図張はベッドの下、資料集は机の上、と四方八方に散らばっていた。しかし、片付けてみると、時間はかかったけれど、とてもスッキリした。片付けてよかったと思う。工夫すれば、どんなに大変なことでもやろう!と思えばやれる、これがこの片付けで学んだことだ。しかしきれいな机は長くは続かない…。三日ほどたってまた散らかってしまった。そして今もまだごちゃごちゃ…。もう、片付けるの嫌だ!
 お母さんに話を聞いてみた。シフォンケーキを作ろうとしたときのことだった。家にあるケーキ型の大きさが、ケーキ作りの本の大きさと違ったので、分量を適当に変えてみた。出来上がりは、失敗したらしく、型からあふれそうになってしまった。そこで次の時には量を減らしてやってみてうまくいったが、切ってみると所々に卵白の白いかたまりが残っていた。その次の時にはよくかき混ぜて、やっとふわふわのケーキが出来上がり、とてもうれしかったそうだ。『三度目の正直』とはこのことだ。
 創造というのは、人間がやるにふさわしく、誰にでもできることだ、ということがわかった。それまであったものを組み合わせて、工夫すれば誰にでも創造はできる。僕にも。これからは、自分の生活の中で、工夫できることは工夫して、新しいものを生み出していきたい。

   講評   siro

 ショウくん、こんにちは。自分の体験とお母さんに聞いた話を上手く「創造」に結びつけることができています。確かに物を片付けるというのは人間にしかできないことですね。今はお掃除ロボットなるものも存在するようですが、人間のように臨機応変に対応することは難しいでしょう。片付けもアイディア次第ということですね。
 お母さんに聞いた話は、先生も同じような経験があるのでよく分かりました。料理は何度か失敗していくうちにいわゆる按配がわかるようになるんですよね。この段落では「三度目の正直」ということわざを上手くつかっています。
 まとめの段落もよくできていますね。創造というと何か大きなことのような気がしますが、日常生活の中でもちょっとした創造はいろいろできますね。これからも工夫して、より快適な生活を送りましょう。机の上、また片付けましょうね(笑)。
 大変よくできました。

▲二段落目:と四方八方に散らばっていた。しかし→と四方八方に散らばっていたのもをきれいに整えた。
▲三点リーダーは……と書きます。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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