低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
自分のアピール仕方 ブーちゃん
日本人が、「あなたは英語が話せますか」と問われたれ、たいがいの人は、「少しだけ」と答えるであろう。この「少しだけ」が「はい、話せます」に変わるまでには長い道のりがあって、よほど流暢に、アメリカ人もびっくりするほどペラリペラリとしゃべれない限り、「話せます」とはとうてい答えられない。恥ずかしいという理由もあるだろうが、もし「話せます」と答えた場合、その責任を自分が取らされたうえ、理解できなかったらどうしようという不安が、一瞬、脳裏をかすめるからである。そこで、「まあ、そこそこ話せるな」と内心自負している人も、「少しだけ」と答えておく。国際貿易都市で生きていくためには、そんなのんきなことは言っていられない。語学が堪能でなければ給料のいい仕事にはつけないし、語学のみならず、自己PRの上手にできない人間は、出世も望めないという社会の仕組みが出来上がっているのだろう。つまり、少々はったりをきかせても、「できる」と先に手を挙げたほうが勝ちなのである。自己アピールや自己主張をすることは大切だと思う。
第一の理由として、自分のことをよく知ってもらうためだ。前に、初めて会った人から、自己紹介をされたとき、名前だけしか言われなかったので、その後何を話せばよいのかが分からなくなり、黙り込んでしまったということがある。趣味などを話してくれていたら、そのことについて話したりすることが出来るが、名前だけだと、相手のことが何も分からない。だから、私は、自己紹介をするときは、趣味や自分がやっていることなど相手に自分のことが分かってもらえるように話している。
第二の理由として、自分を発揮することが出来ないからだ。自分が持っている才能などを自分でアピールしていかない成長できない。いつも自分のことをアピールし、実力を発揮している人は出世出来る。企業の宣伝費用のデータを見てみると、一位がトヨタの70、918百万円、二位が花王の49、237百万円、三位が日産自動車46、703百万円だった。トヨタ自動車は、日本でも一番儲かっている企業だ。そういう企業は、宣伝などにも力を入れているのだ。トヨタ自動車も、買ってくれる人たちへのアピールは大切だと思っているのだろう。
確かに、自分をアピールしすぎると、周りの人も少しびっくりしてしまうと思う。しかし、何も相手に自分のことを知ってもらわなくては何もすることができない。「短いスピーチが長いスピーチよりも難しいのは、言い直しがきかないからである。」という名言のように、相手に一気にたくさん自分とアピールするのではなく、少しで短く説明したら良いと思う。そのようなことが出来る力がついていくと良い。そうすれば、これから先生きていく中で、面接などのときも役に立っていくことが多くなっていくだろう。日常生活の中で、どういうように自分をアピールしたら良いのかを考えていきたいと思う。
講評 kako
こんにちは、ブーちゃん。
★主題:是非の主題も反対意見への理解も書けましたね。これからの時代を生き抜くためには、時代の変化と共に日本人も変わらなければいけませんね。しかし、アピールするだけではなく、謙虚さをも併せ持つことで、人間的な魅力も出てくるのだと思います。
★構成:自分のことをよく知ってもらう、自身の能力を発揮するため、確かにそうですね。アピールすることによって、自分自身を相手により多く伝えることができます。遠慮していては、知ってもらうことはできません。また、自分自身をアピールすることで、その言葉に責任を持とうとします。自分の才能を伸ばすきっかけにもなりますね。
★題材:データ実例を使うことができています。宣伝することはどういうことなのか、そうすることによって消費者の行動はどうなるのかということを図式のように書いていくと、「買ってくれる人たちへのアピールは大切だ」につなげることができますね。
★表現:名言の引用ができましたね。名言に続く意見とのつながりがよくわからなかったのが残念。もう少し具体的な説明をするとよいですね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |