国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   歴史は変化する!   うさちゃん

 化学は何もかも知っているわけではなくて、ほんの自然の姿の一部をかじっているにすぎない。いろいろと角度を変えて自然を見ていると、つぎつぎと新しい発見が生まれてくる。古い物にとらわれずに新しい見方をすると、案外そこから面白い発展が起こる。これは科学者でなくても、一般の方々が広く眺めている観察、あるいは考え方からもみな同じ事情が生まれるはずだ。皆の自由な観察力や、考え方から思いついたことをどんどん科学者や科学界にぶつけていくと、皆にとっても楽しいことだし、科学者にとっても楽しい事になるはずだ。そこから、思いがけない科学の進歩も生まれる事になる。
 母の時の時代は、トカゲが、恐竜の生き残りだと言われてきていたらしい。というか、それが常識というか、あたり前の事だった。しかし、最近、羽毛恐竜という鳥と恐竜の中間のような姿の恐竜が発見されたため、恐竜の生き残りは、トカゲではなく、鳥だということが分かったのだ。ちなみに、この羽毛恐竜は1996年に中国で発見された『メイ』という。その発見以来、今日では恐竜から鳥類への進化は連続的でどこまでが恐竜で、どこまでが鳥類か、その境界線を引く事ができないといわれるまでになった。(こうやって説明しているが、図鑑を見て説明しているので、私はあまり恐竜には詳しくない・・・。)つまり、母の子供時代には、羽毛恐竜の化石はまだ発見されていなかったということになる。恐竜博物館に行くたびに、母は、「やっぱり時代は変わるものだ。」と言っている。しかし、今でも、トカゲのほうが姿かたちが似ているから恐竜に近いように思ってしまう。(母に前、そう教えてもらっていたからかもしれない。)古い考えにとらわれていると、新しい見方が出来ない。新しく化石が発見されたのがきっかけで、次々と、恐竜のことで不明なことが少しずつ分かってくるのだと私は思う。まるで化石は、私たちへのメッセージのようだ。
 「うわっ、重い。何これ!二十三冊もあるよ。」
「あなたが六年生になったら勉強するから注文した歴史マンガよ!」
「あれ?この間、古本屋で何冊か買ってきたのと同じやつじゃないの?」
「あのね、この間買った本は古いのよ。歴史って、土器とか古文書とかが発見されると変わるでしょ。だから、古い本は最近の情報が書いていないの。だから、最初は『歴史マンガは古本屋でいいや。』って思っていたけど、それじゃあいけないんだなあって、この前『世界一受けたい授業(TV番組)』を見ていて気が付いたから、買い直したのよ。」
母は、本の値段を私に見せてから、「がんばってね!」とささやいた。私も、母が、こんなに考えて、『清水の舞台から飛び降りる。』気持ちで買ってくれたのだから、しっかり勉強しなくちゃ!と思った。
 日本の歴史も、恐竜も、新しい発見があると見方がガラリと変わるんだなぁという事が分かった。何事も、古いことの情報を使っていては、新しい情報を知らないことになる。つまり、新しい情報を得ることによって、色々なことに気がつくのだ。ある意味で、『故きを温ね新きを知る』だ。

   講評   tama

 古い考えに縛られていると新しい発見ができないこともあるのだと、長文やお母さんのお話からしっかりと学ぶことができました。環境の変化によって食べものが少なくなり、だんだん小さくなった恐竜が「トカゲ」であるという考えは、つい最近までは「常識」でした。歴史を学ぶと、お母さんたちが習ったことと今では、ずいぶん違っていることがあることがわかりますよ。楽しみにしておいてくださいね。(^O^)/

【前の話聞いた話】 図鑑を見ながらの説明だということですが、とてもくわしく、わかりやすく書かれています。自分で調べたというところが立派です。現代の「常識」も、発掘や研究が進むにつれて変わっていくかもしれませんね。

【たとえ】 化石は私たちの知らない過去を語ってくれているのですね。
 
【わかったこと】 新しい発見は、世界を一変させる力を持っています。いろんなことに興味を持つことで、自分自身を変える新しい発見に出会えるかもしれませんよ。


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