低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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日本的なコミニュケーション 光龍
大昔から確立している和歌の形式は、日本人の感性、言語、思考を決定するほどの力をもってきたように思われる。僕は、理屈ではなく直感に訴えようとする日本的なコミュニケーションの取り方はよいと思う。
その一つ目の理由は、相手の言いたいことを読み取ろうとすることで思いやりの心が育つからだ。例えば、遠回しに言うことによって、言いにくいことを伝えたりすることはないだろうか。周りの人に気付かれないように、一人の人に物事を伝えたい場合、その人と自分しか分からない、言葉「暗号」を使うと周りの人に気付かれずに、物事を伝えられる。
日本人は、「それ」とか「あれ」とかいう言葉を良く使う。外国の人々は、ストレートに物事を伝えるのが好きなようだが、日本人は野球で言う、スライダーやカーブみたいに言葉を使う。僕は良く
「それ、取ってくれない?」
「これのこと?」
「違う、それだって。何でわかんないかなー。」などと言う会話を良くする。これは相手の言いたい事を読み取れていない状況だ。読み取れていたら、
「それ、とってくれない?」
「これのこと?」
「そうそう。それ。」と言う会話になる。相手を思いあっている証拠だ。
その二つ目の理由は、短い言葉から想像を広げることで感受性が豊かになるからだ。テレビのコマーシャルなどでは、短い語句で伝えたいことを確実に分かりやすく伝えている。僕の印象に一番強く残っているのは、ソフトバンクの「予想外」のコマーシャルだ。予想外と予想GUYをかけていて、なおかつ面白かったからだ。このコマーシャルは、予想外な価格、という伝えたいことをみんなに分かりやすく伝えていると思う。企業の宣伝費(日経広告研究所 1995年)によると1位はトヨタ自動車で709億1800万円、二位が花王で492億3700万円、三位は日産で467億300万円と、短い言葉で伝えたいことを伝えている自動車企業が、一位と三位に入っている。車など実用性が試される車は、短い言葉と走っている様子を見せた方が、分かりやすいのだ。
確かに、日本的なコミュニケーションだと相手に誤解されてしまうことがある。しかし、「辞書のような人間になることではなく辞書を上手く使えるような人間になることが勉強の目的である。」と言う名言もあるように、短い言葉を効果的に使う事が大切なのだ。だから、理屈ではなく直感に訴えようとする日本的なコミュニケーションの取り方はよいのだ。
講評 tama
直球(ストレート)勝負の外国人に対し、変化球(スライダー、カーブ)を好む日本人、という表現は、味がありますね。短くても相手の心に届くコミュニケーションも大切にしたいものです。よくまとまった意見文でした。
要約を思い切ってカットしたことで、すっきりと読みやすい清書になりました。
※ 3月29日(木)は5週目につきお休みです。4月からもはりきっていきましょう。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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