低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2259 今日1869 合計6741
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   子供時代の大切さ   青藍

 学童のあそびには多くの想像力や抽象思考力がはいってくるからきわめて多彩なものになる。ゲームとは、あそびの一種につぎないとはいえ、この種の遊び活動を通して倫理の基本的訓練が行われるのに注目しよう。さらに、あそびの中で創造性がゆたかに発揮されると、創造的活動にまでつながって行く。大人はなるべくこの芽をつんでしまわないように、むしろ子供から学ぶように心したいものだ。
 子供時代の遊びから得ることのできるものは多い。
私も、幼少時代にたくさん遊び、多くのことを学んだ。小さな子供の遊びの中にも、大人の社会と同じような人間関係がある。遊びを始める中心的な存在の子供がいれば、そのもとにつく子供もいる。おままごと一つにも、お母さん、お父さん、お姉ちゃんや弟といった役割があり、それを決めるための優先順位等の格差も存在した。自分が中心になって遊びを考えることもあれば、一転して仲間に入れてもらえない時もあった。けんかをしたり、仲直りをしたりすることで人の気持ちを考える力も身につく。また、転んでけがをしたら、次から気を付けようと身を守る力もつくのだ。私も、友達の遊びに入れてもらおうと勇気出して声をかけたり、真剣にけんかをしたりした。その経験が、この先上手な人付き合いをしていく中でとても役に立つであろう。
 しかし、勉強をしなければ身につかないものもある。
確かに、遊びを通じて社会性を身につけることはできるが、基本的な学力を身につけるためにはやはり勉強をしなくてはならない。大人になり、社会の一員として生きていくためには、やはり基礎学力やマナーが身についていなければならないのだ。正確な計算をしたり、正しい日本語を使ったりできない人が、良い仕事をできるはずがない。国際化する時代の中で、最低限の英語能力が必要となることもあるだろう。これらの力を身につけたり、筋道を立てて考える力を付けたりするためには、やはり勉強をするしかない。
昔話「ありときりぎりす」は、働き者が最終的に得をするという話だ。キリギリスは遊んでばかりいたため冬の食料に困ってしまったが、夏にせっせと働いていたアリは冬の食料に困ることはなく、幸せに暮らした。人間も同じである。人間の子供時代は、この話で言う「夏」である。冬を迎える前に、食料である「知識やマナー」をしっかりと蓄えることが、幸せな未来を手にするために必要な条件なのだ。
 確かに、子供時代には、遊ぶことも勉強することもどちらも大切だ。しかし、「子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値を持っている。」という名言があるように、いちばん大切なのは子供時代にしかできないことをたくさん経験し、将来に向けてしっかりと土台を作っておくことである。遊びと勉強のバランスのとれた土台があって初めて、それぞれの良さが生きてくるのだ。

   講評   hamura

 この1年、真面目に内容も深く作文の練習を続けられました。青藍さんはもともと書く力も思考力も備わった優秀な生徒でしたが、継続して作文を仕上げていくのはなかなかできないことです。よくがんばりました。
 今年は最終学年ですから、多忙を極めるでしょうし、心身共に力を持続するのが難しいかもしれません。一呼吸をつきながら、目の前のできることからこつこつと取り組み、部活も勉強も遊びも、いっそう高い目標に向かってください。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)