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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ケータイは楽しいことばかりか   かいち

 最近僕は、ケータイ選びでかなり迷っている。とはいっても新しいものが買ってもらえるわけではないが。前から僕は、ケータイは折りたたみ式のものがいいと思っていた。画面が中に折りたたまれて外に見えないし、通話時に画面に耳の脂がつきにくいからだ。しかし、塾の友達がスライド式のケータイを持っていたので見せてもらった。それは、スタイルがよかったので、僕はスライド式が好きになった。よくよく考えれば折りたたみ式は開け閉めが面倒くさい。色は白・シルバーか黒が好きだ。カメラは画素数がなるべく多いほうがいい。
 次に機能だ。ワンセグは、土日の暇なときや、どこかに出かけるときの目的地に着くまでの時間に、録画した自然番組、科学番組、ニュース、クイズ番組などを見たい。ミュージックプレイヤーも、ワンセグと同様に土日の暇なときに好きな音楽を聴きたい。カメラは、デジカメがない時(僕は将来ノートパソコン、ケータイ、デジカメは最低限買うつもりだ)に主に風景を撮りたい。
 他にもケータイの便利な機能、楽しい機能はたくさんある。しかし、よいことばかりでもないと僕は思う。ケータイは他人とのコミュニケーションに影響をあたえるからだ。メールの場合、すぐ近くにいる人と話すのにメールを使うのはよくないと思う。相手の本当の気持ちを読み取れないことがあるからだ。前に僕は友達にメールをしたら、「いいよ。」と返事が来た。しかし、これでは本当に心から「いいよ!」といっているのか、仕方がないから「いいよ。」といっているのかわからない。相手と直接話せば、その口調や顔の表情から本当の気持ちがわかると思う。また、人は何かに夢中になるとそこから抜け出せない、という性質を持っている。だから他人が自分に対して話をしているときに、ワンセグやミュージックプレイヤーを楽しんでいれば、当然「この人は本当に自分の話を聞く気があるのか」と疑われる。そして、信用を無くし、他人に見捨てられる。ということが実際におこっても不思議ではない。(前の話)(わかったこと)
 このように、ケータイは、いつでもいくらでも(今は金額の問題は除く)音楽やテレビ、メールを楽しむことができる。しかし、注意しなければならないのは、あくまでもコミュニケーションを優先することだ。そうしなければ、信用されなくなり、他人から見捨てられることもありうる。ケータイは使い方を誤れば、孤立する恐れのある危険なものだ。そんなケータイは、僕をふくめた人間が思っているほど甘くはない。気をつけた方がいい。(書き出しの結び)

   講評   nara

 テーマを変えての作文だったけれど、1回目よりも長く書けたね。中学に入学すると、今まで以上に携帯電話を使う機会が増えそうだ。それだけ、長所短所に触れる場面も多くなる。身近な道具になったからこそ、使い方に気を配らなければならないことも出てくるだろうな。
 今回の作文のよさは、長所短所をそれぞれ確認し、その上で「使い方が問題になる」と指摘したところだ。これは携帯電話に限ったことではないね。例えば、もっと単純なもので考えてみよう。包丁は、うまく使えばおいしい料理を生み出すすばらしい道具になるけれど、それで人を傷つけることだってあるわけだ。言葉もそうだね。人の気持ちを和らげたり力づけたりすることもあれば、怒らせたり悲しませたりすることもできる。つまり、道具というものは、使う側に大きな責任が課せられているということになるね。携帯電話という具体例から、「道具というものは」と大きくまとめていくと、広がりのある作文になるよ。
【構成】題名・結びにある「楽しい・楽しみ」という語を、書き出しの段落にも入れておくとなおいいね。
【題材】携帯メールだと文字表現がかなり単純・簡潔になる。その奥の真意がつかみにくいことも多いね。絵文字を使うのは、それをカバーするためかな。
【表現】まとめの段落にことわざや四字熟語を入れると、ぴりっとスパイスが効いたしめくくりになりそう。
【主題】「何かに夢中になると……」という部分は興味深い。目の前に人がいても、約束して会っていたとしても、携帯(もしくは、その付加機能)の方に夢中になっているということは、人よりも携帯の方が優先順位が高いということだね。本当にそうだろうか? 携帯のおもしろさは表面的・一時的なものではないかと考えてみる必要がありそうだ。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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