国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日2259 今日1264 合計6136
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   外と内   いへゆ

 外国人が刺し身を食べないという迷信が日本にはある。もう一つ、日本語は外国人に絶対話せない、そして外国人が仮に話せてもぜったい読めないという迷信だ。この迷信は非常に根強い。アメリカ人も迷信を持っている。しかし、アメリカ人の迷信は、日本人の迷信とまさに逆だ。アメリカ人は、日本人はみんなアメリカのことを知っているはずだというふうに思っている。このような考え方は、相互理解の邪魔になると思う。
 たしかに、お互いを決めつけるのは良くないという意見がある。たとえば、パッと見た雰囲気だけで相手のことを決めつけてしまうと、いろいろな人と仲良くなることも出来ない。私は中学校に入学したのは、地元の中学校ではなく、受験してはいった学校だったので、友達は一人もいなかった。だから、はじめのうちは友達を作るのに必死だった。まずは、愛想よさそうな人に声をかけていく。でも、一応友達のようなかんじになったけど、気があわなかったみたいで、すぐに別々のグループになった。だけど、意外と初めのうちは話しにくかった人が、中学2年生になってクラスがはなれても仲が良かったりする。このように、はじめに自分が決めつけていたイメージとは中身の性格が全然違うことがあるのだ。それに、自分が決めつけられて嫌なときもある。もし、性格が悪いとか、こわいみたいなマイナスのイメージを周りの人にもたれるのは、やっぱり気分がいいものではない。昔話に、『うさぎとかめ』というお話があるように、はじめから相手の能力の限界を決めつけて、自分のほうが上だからと油断しているから、うさぎはかめに負けてしまったのだと思う。
 しかし、はじめから決めつけておくほうが良いという意見もある。たとえば、周りの人に自分のことを
「あの人は真面目でかしこい人だ。」
というイメージをもたれているとする。周りの人から、プラスのイメージをもたれているのだから、誰だって嬉しいと思う。しかし、本当はかしこくもないし、真面目でもない。だけど、出来るだけ周りが自分に対して思っているイメージに近づきたいと思って、努力することによって、自分がよい方向に成長していくことがある。その例として、名前がある。名前は親が産まれてきた子供につけるものだ。その名前を、
「この子はこういう性格だから、この名前をつけよう。」
といって決める人は、たぶんいないと思う。そうではなく、
「この子はこのように育ってほしいから、この名前をつけよう。」
と決めるのが、ふつうだと思う。そして、産まれてきた子供は、その名前のとおりの人間にならないかもしれないが、すくなくとも、そのことを意識して成長していくのだと思う。
 たしかに、良くない決めつけをしたり、決めつけられて嬉しかったり、感じかたはいろいろある。しかし、「自国に対する賞賛が他国に対する軽蔑によって支えられているのであってはならない。」という言葉があるように、まわりの評価を気にせず自分の考えで行動することは大切だ。

   講評   huzi

 いへゆちゃんは「まじめで賢いイメージがある」といったのは、誰? そう私です(笑)。もちろん、本当にそう思えるのですよ。その中に、すぐれたユーモア感覚があることも、最近わかってきました。

この調子でいろいろな意見文に挑戦していきましょうね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)