低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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「初めて」に挑戦! スワニルダ
「二重跳び連続2回しかできないよ〜。」
私達は今体育で体力をつける運動をやっている。まず、縄跳び(4種類の跳び方で)をやり、二分間走る。そして、いくつもの反復運動をみんながくたくたになるほどやる。それを何と3セットだ。母が言うには「体育会の基礎トレみたい」だそうだ。その後、大縄を二列ごと(教室の席の)のグループになって、100回飛ぶ。私は大縄にこんな思い出がある。
席替えをするまえは、チームワークが悪く三チームのうちいつもビリになっていた。1位は何もしなくてよいのだが、2位は2周走って縄跳びを100回飛ぶ。3位は3周走って縄跳びを150回も飛ぶ、というとてもハードな罰ゲームだあるのだ。だから私は、このときは毎日(早く席替えしないかなぁ)とうんざりしていた。
とうとう席替えをしたとき、チームワークはよさそうだった。それに大縄を回す男子がとても上手く、みんながついていくことが出来ていた。時には、一番人数が少ないときもあったが、先生が一緒に飛んでくれたりして、毎回1位だった。やっぱりチームワークは大切なんだなぁ、と私はそのとき改めて実感した。
もう一つ縄跳びでも思い出がある。私は二重跳びが連続2回しかできなかった。先生は
「二重跳びは連続10回できるようになってね。」
というのだ。私は、二重跳びを何十回も跳んでいる人の姿を見ると、まるで幻でも見ているように見つめてしまう。そんな私でさえ、唖然としているのだから、跳べない子は泣きたい思いだったにちがいない。でも繰り返し練習しているうちに、1回だけ6回連続で跳べた。そのときに私はうれしくて、思わず先生に急いで報告した。先生はにっこり笑って「その調子で10回目指して頑張れ!」
と言ってくれた。その後も練習したがなかなか跳べるようにならなかった。その時、友達が0回から1回飛べるようになった。友達は
「空中で正座をする感じにやった。」
と言うので、私もマネをしてえいっと思い切り跳んでみた。その時!
「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、やったーーー!」
なんと16回も飛べたのだ。教室には、なわとびが何回できるかという表があり、そこに16という数字に「合格」のシールが貼ってあるのを見ると、誇らしい気持ちになる。
あやとびも25回だったのが36回までにもなった。(一番できる子は200回だが……。)交差とびも12回から24回。サイドクロスは18回から28回まで進んだ。この体育で体力がずいぶんついたと思う。
前の体育でやった跳び箱も、心のどこかでは六段は跳べない!(でも……跳べる!?)と思っていた。しかし、怖くて挑戦することができなかった。けれど、クラスの半分以上が六段以上跳べるようになったとき、恥ずかしさもあり、挑戦してみることにした。もしバランスを崩して、跳び箱から落ちたらどうしよう……。そう考えると恐怖だった。でも、その恐怖を振り払い今、目の前にいる敵にむかって思い切って突進した。跳び箱に手を突き、思い切り高く飛んだ。快感だった。跳べたのだ。何回やってももう跳べなくなることはなかった。
何事もやってみなくては分からない。最初は恐怖感があるかもしれないが、挑戦してみないと損だ。出来たら自信がつく。出来なくても、明日に向かって希望が湧く。どちらにしろ挑戦はいいことだ。
「二重跳び連続20回目指して頑張ろう!」
私は友達とそう声をかけあいながら、心の中で今度は20回! という決意を新たにした。
講評 nara
3月は暖かかったり、花冷えの日があったりで、体調を崩している人が多かったね。スワニルダちゃんはもう元気一杯、復活したかな?
4月から新しい課題になるけれど、字数が少ないので、少し楽になると思うよ。塾や習い事と並行させて進めていくことになるだろうから、時間の管理も意識していく必要が出てくるね。最上級生なので、学校行事も忙しくなるかな。たいへんだけれど、充実した1年間になると思うよ。4月からもよろしくお願いします。
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