国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   快い達成感   ポンコ

「やったー!できた!」
私はとうとう一人で,しかも短期間でピアノの発表会の曲を一曲だが,弾くことができるようになった.
 二月の中旬頃から四月の発表会に向けて,ピアノの練習をはじめた.曲はドビッシーの「小さな黒人」というもので,ケーキウォークという,ケーキをかけて踊る黒人の姿を見て,ドビッシーが作った曲だ.曲は三フレーズでできており,私は,その中でもっとも苦手だった一フレーズを,毎日三十分ずつ練習した.すると,その一フレーズはすらすらと弾けるようになったのだ.しかし,ほかのフレーズとのつなぎめのところの指の位置変えという新たな難題が出てきた.だから,私はそこでもつなぎめの所だけを練習するという技を使った.そして,やっと二週間足らずで,しかも一人で一曲を弾くことができるようになった.それからその曲を弾くと,まるで自分がピアニストになったかのようにすらすらと,しかも楽しく弾けるようになり,すばらしい達成感を感じられた.
 私は昨年まで,発表会の曲を弾くのは母に頼りっきりであった.母に聞くほうが一人でやるよりずっと短期間で,ずっとうまく弾けるだろうと思い込んでいたからだ.でも,母とピアノをやっている間は
「何でそうなるのよ!」
などといわれて,ずっと怒られっぱなしだったので,楽しいなとは思えなかったのだ.そして,怒られて怒られて,やっとできた一曲も,なんとなくの達成感で,何か足りないと感じていた.
 私はこのことから,なんでもひとにたよってやるのではなく,まず一人で挑戦しないといけないのだなど感じた.また,一人であることに向かって,一生懸命にがんばることによって,それ以外のものも習得できるのだなということにも気付いたのだ.たとえば,「小さな黒人」という一曲に向かってピアノをがんばっていると譜読みが前よりもはやくなったり,ピアノへの意識が嫌いであったのに好きになったり,先生にすばらしいおほめの言葉をもらったり,母に教えてもらってできた時のあいまいな達成感ではなく,自分でできた時のとても快い達成感を感じることができたりした.だから,私は一人でやりきるということの大切さを知り,もう一曲も自分ひとりの力で弾こうとかばんから楽譜を取り出した.

   講評   muri

中学校での新生活楽しみですね。
新しい学校、新しい友達、新しい刺激がたくさんあると思います。
どんどん成長していく自分をどんどん作文に残していってくださいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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