創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私の目標   いすも

目標は大きければ、大きいほど良いものだと思う。私の目標。それはバンクーバー交響楽団と一緒にピアノコンチェルトを共演することだ。それはとてつもなく大きい夢だが、毎日その目標に向けて、精一杯頑張っている。去年まで2時間くらいしか練習しなかったピアノの練習を、今年になって、3〜4時間と、時間を伸ばすことにした。私がやりたいこのピアノコンチェルトとはピアノのソロとオーケストラをバックにして弾く曲で、大作曲家モーツアルト、ショパン、ラフマニノフ、など様々な作曲家達が作曲している。さて、2年ぐらい前の夏。私と母はコンサートに出かけた。そのコンサートではピアノコンチェルトをやる予定だったので、すごく楽しみだった。曲は超難曲、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番。凄かった。感動で、身震いが止まらなかった。その時からだ。まだ幼かった私は絶対オーケストラをバックで協奏曲を弾きたいと思った。大きい夢だが、大きい夢の方が、やりがいがある。私はそう思う。
 先ほども言ったが、目標は大きければ大きいほど、良いと思う。苦労して、苦労して、やっと達成できた時の気持ちは言葉にも表すことが出来ないくらい嬉しい。小さな夢はそこまで苦労しなくても達成可能であり、達成したとしても、嬉しいのは一瞬だけで、一ヶ月もしないうちに、すぐ忘れてしまうであろう。だが、大きい夢だと、やりがいもある。私もピアノがたまに嫌になることがある。先生とも意見が合わなかったり、母に怒られたり、という日がしばしばあり、そういう日はピアノを辞めたくなる。だが、この大きな目標を達成させたいために、私はくじけないで頑張って続けることが出来る。この大きな目標のために毎日頑張ることが出来る。そういう意味でも、大きな目標は持ったほうが良いと思う。いくら達成できなくても、やりがいはあるから。
 大きな目標を持つことが良いことだと思うもう一つの理由は、達成できた人も、達成できなかった人も、後になって全部良い思い出となって残るからである。私ももしピアノ協奏曲をバンクーバー交響楽団と弾けたら、そんな思い出は忘れることは出来ないだろう。私の父も言っていた言葉。「目標は大きく持てば大きく持つほどたくさんの思い出が付いてくる」と。確かに父の言うとおりかも知れない。簡単に言えば、結果ではなく経過が大切だということだ。目標を達成する間の道程に起きる悲しい思い出も、楽しい思い出も、みんな忘れることは出来ないと思う。皆、それぞれ違う目標を持って人生を歩んでいるが、その努力と涙は忘れることは出来ないだろう。シアトルマリナーズの野球選手、イチローだってそうだった。皆イチローのことを天才と呼ぶけれども、イチローは天才、と呼ばれるのをとても嫌っている。イチローが天才、と言われていたのは彼の高校時代からだが、ますます天才として人気が上がったのは一年間で最大ヒット記録数262本を達成したからだ。彼はまさにその時自分の大きな目標を達成することが出来たのだ。それから、天才、天才、とますますイチローは「天才イチロー」と呼ばれるようになった。だが、イチローはこういった。私を天才と呼ばないで下さい。なぜなら、この目標を達成するためにたくさんの努力と涙があったからです、と。
イチロー選手にとって、この目標を達成したことは死ぬまで忘れることは出来ないだろう。そして、その裏に隠された努力と涙も永遠に忘れることは出来ないだろう。
 さて、大きな夢ばかりが良いとは言わない。このごろ、大きな目標を持っている児童などが、達成できず、自殺してしまうことがしばしばある。大きな目標を持って、こうなってしまうと、小さな夢の為にこつこつ努力していった方が良いかもしれない。だが、私はそうは思わない。私は大きな夢を持って、その目標に向かって頑張り、おおきな喜びを味わいたいと思っている。そのために私は今日も、数々のことを犠牲にしながらピアノの前に向かっている。


   講評   hutu

大きな目標。大きすぎてそれにつぶされる人もいますが、かなえたいという強い思いが自分を支えることもありますね。
<複数の理由> 2.3段落に分けてまとめます。どちらの理由もまずははっきり書きましょう。<複数の理由二> の書き方はすばらしいです。
★ 「大きい夢だが、大きい夢の方が、やりがいがある。私はそう思う。」「先ほども言ったが、目標は大きければ大きいほど、良いと思う。」
この部分を第二段落、<複数の理由一>とします。
(例)目標は大きければ大きいほど良い一つめの理由は、夢が大きければ大きいほどやりがいがあるからだ。
<体験実例> 目標を定めるに至った経緯、そして今努力していることを書くことができています。
★ 「それはとてつもなく大きい夢だが、毎日その目標に向けて、精一杯頑張っている。去年まで2時間くらいしか練習しなかったピアノの練習を、今年になって、3〜4時間と、時間を伸ばすことにした。」
この文章は、第一段落の最後にもってきましょう。その方が文章のまとまりがよくなります。
<名言の引用> お父さんの言葉。名言ですね。経験に基づいた言葉というものは、共感できますね。
<是非の主題> 自分の意見をしっかり書くことができています。大きな目標。きっといすもさんを支えてくれることでしょう。
<反対意見への理解> 「さて、大きな夢ばかりが良いとは言わない。」
→ 「たしかに小さな夢の為にこつこつ努力することも良いかもしれない。」というように反対の意見がどういうものなのかをはっきり示せるともっといいですよ。
★ 「たしかに」というキーワードを作文に書きこむか、<主題> <反対意見への理解> といった注意書きを忘れないようにしましょうね。
考え方、構成の仕方はうまいです。ただ、推敲(すいこう)して同じ言葉の重複をもう少し減らせるといいですね。一緒に考えながら書いていきましょう。


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