国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   様々な考え   オッサー

たとえば、枝からはなれた果実が地面へ落ちるという事態を目撃したとき、たんに「りんごが地面に落ちた」と考えるだけでは満足しないことである。ことによると、「りんごに向かって地面が突進してきた」とも考えられはしないか、あるいは「りんごと地面はたがいに引きつけ合った」と考えるべきではないか……と、さまざまな想像力を働かせることであろう。レトリックとはそのように多角的に考え、かつ多角的なことばによって表現してみることである。レトリックは発見的な認識への努力に近い。
このように物事にはいろいろな方向から考える事が出来る。そして、いろいろな考え方を知り、適切な判断ができることもある。
第一の理由として、いろいろな視点からみることで適切な意見を持てるからだ。少し前から話題になっている学校の教育問題やいじめについて。これらのことはいろいろなテレビ番組やラジオ番組で討論が行われている。それだけを聞いていると、全ての意見が悪くないように聞こえてくる。しかし、真剣に聞いていると自分の意見だけを主張して他の人の意見は無視する人や、自分の意見を主張しながらもほかの人の意見を考えて話す人もいる。だから、討論は討論といっても子供っぽいものから大人っぽいものまである。何が違うかというと、自分の意見だけを言うような人たちがあつまっているか、人の意見を踏みにじるようなことをしない人たちがあつまっているか、ということだ。このようなことが起きるのは、いろいろな視点から物事を考える人が少ないからであると考えられる。
第二の理由として、いろいろな視点から見ることでいろいろな考えかたを知ることができるからだ。私の友達がボーイスカウトの活動に行く途中、彼は手袋を道に落としてきてしまった。彼は活動が終わってから行きにきた道をもう一度通ってみた。そうすると、道の端に置いてあった。彼は、その時に二つの考え方をした。ひとつは、「誰かが親切な気持をもって置いておいてくれた」という考えと、「ただたんに邪魔だったのでどかした」という考えであった。それは、クラスで毎朝行っているスピーチで発表していたものである。それを聞いていた先生は、「物事をいろいろな方向から考えることや見ることはとても良いことだ」と。このように、いろいろな考え方を考えるのはよい事がわかる。
たしかに、ひとつの良い方法だけを見れば、それで気分はよい。しかし、「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである」という名言があるように、いろいろな視点から物事を見ればさらによい考えが思いつくかもしれないからだ。
これらのことを踏まえて、多方面から見ることは良い事なのだ。

   講評   itoyu

添削:7行目「物事には」→「物事は」、23行目「考え方を考える」→「考え方をする」文中の表記で「良い」と「よい」の両方が使われているので、どちらかに統一して書きましょう。

講評:久しぶりにオッサーくんの作文を拝読しました。前と比べて大人っぽい言葉の選び方をするようになっていて、さすがもう2年生、という感じがしました。先生も負けないようにがんばらなくては!
 物事を多角的に見ることの良さについて、2つの理由をあげることができました。先生もテレビの討論会をよく見ることがありますが、話し合いが白熱してくると、テレビカメラの前だということも忘れて本性をむき出しにして怒鳴っている人がいますね。オッサー君の言葉を借りれば、「人の意見を踏みにじるような態度」をとる人には、いくら真実を語っていても賛同したくなくなります。人間は、他の人の意見を聞く耳を持つ順応性が必要なのですね。
 2つ目の理由の実例に出てくる先生の言葉には、とても感心しました。言われた彼も「物事のプラス面とマイナス面を考える」ことの大切さが伝わったことでしょうね。
 《是非の主題》
 本文の初めに是非の主題を述べるときは、「〜は良い(悪い)」とはっきり書いた方がわかりやすいです。
 《体験実例》
 どちらも身近で共感を持ちやすい話題を選ぶことができました。
 《名言の引用》
 名言を使って、自分の意見をより強調することができました。

                  



 

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