国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   傷つけあい   いうや

 現在、人の心は弱くなっている。ストレスに弱い人が増え、いじめは社会問題になっている。なぜいじめるのか、なぜいじめられるのかということが議論されているが、いじめる人、いじめられる人、親を含めた家族、回りで見ている人の心の弱さが現れているのではないか。心にぶれが生じ、そこに攻撃してくるものが世間にある。また、他人を攻撃しようと思う原因も、心のぶれではないだろうか。心が心を壊していく今日の社会は問題だ。ではその原因は何だろうか。
 その原因としては第一に、親と子供のふれあいの減少がある。子供は親から愛情をもらって育つ。心はまず始めに親の愛情をエネルギー源として吸収するのだ。私が今まで出会ってきた人の中で、人間が豊かな人は親との関係も豊かなことが多い。親と仲が良く、会話の多い人は誰とでも友好的で、好印象をもたれている。逆に、親との会話が弾まない人ほど、何か少しずれたものがあるように感じる。もちろんそうでない人もいるが、親子の関わりは、直接的に心に関係する。
 第二の原因としては、空間的にも時間的にも狭苦しくなってきていることだ。現在の日本では、特に都会になるほどそうなのだが、見渡せば鉄筋コンクリートの行列だ。いつも時計を気にして時間に追われ、時間に追い詰められている。これではやはり、ストレスを感じてしまう。猫と猫に挟まれながら寝ているねずみのようなものである(笑)。もっとゆとりを持たすべきだろう。
 確かに、日程がびっしりと詰まった充実した毎日を送ることも大切だ。しかし、それが過度に行き過ぎてストレスとなるようでは元も子もなくなってしまう。心は鉄筋コンクリートで固められたものではなく、藁でやさしく包まれたものである。簡単傷ついてしまう。心がぶれると、外からの攻撃の抵抗力が弱まり、その弱さを隠すために、また他人の心のぶれを標的に攻撃する。悪循環である。お互いにお互いの心を傷つけ合っていてはいけないのだ。だから心のぶれは、問題なのである。今、心に傷を持っている人は大勢いる。

   講評   huzi

 伝言が伝わったようですね。結びの段落、繊細な心情をたとえに託しながら、ていねいに説明できました。目には見えないものを言葉によって見る。大変なこともありますが、結構楽しいですね。

  次回木曜日は祝日でお電話はお休みです。自分でやってみて、わかりにくかったら質問ください。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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