国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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中学1・2・3年生
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物の価値 かうさ
樹齢二百年を超えた大木を表札にして売ることは、一番高く売る方法であるが、それは、木を侮辱することである。商品価値を高めることが木を侮辱することであっては、いけない。・・ 物の価値をお金に換算せずに考える方がいいと思う。理由は二つある。
理由の一つ目は、金額も一つの見るべき場所であるが、金額以外にも、見るべきところがあり、金額にみいってしまうとほかのみるべきところをみることができなくなってしまう。すると、本当に見なければいけないところを見逃してしまう。その、見なければいけないものとは、時と場合によって違う。例えば、入り口近くの棚にものすごく安売りをしている商品がずらりと並んでいた。飛びつくようにその棚にある商品すべて買い占めたところ、その全てがなんと、ちゃっかり賞味期限一日前だったりする。これは、軽いことだが、森林の木を大量伐採して材木などに使ってしまって、森林を消してしまったら、そこや、関係する地域の気象条件を悪くしてしまったりする。それは、利益を最優先にして、森林という大きな財産を失わせてしまったからである。
二つ目の理由としては、お金に換算せずに考えると、そのものの本当の良さが見えてくるからである。例えば側面が、ぎざぎざになっている十円玉、ギザ十は、価値的なものを金額にしてみると、あまり高くはないらしい。しかし、何十年も昔に作られたものが今だ出まわっていると考えたらどこか、ロマンを感じる。中にはお父さんが生まれた年に作られたものかもしれない。もしかしたら、あの有名人の生まれ年の十円玉かもしれない。
確かに、世の中を動かしているのは、お金だ。お金があれば一応生きていけるかもしれない。しかし一応で生きているなら生きている意味なんかない。世の中を動かしているのがお金だとしても、お金で動かせるものは、動かせないものよりも少ない。親から子へ受け継がれていくのは、お金だけでは、ない。お金がなくとも、文化や伝統は、確実に受け継がれていく。物の価値観は人によって違う。物の価値は一人が一つの面から見ただけでは、決められない。物の価値を、お金に換算しないほうがいい。
講評 miri
是非の主題が非常に簡潔に書けています。
理由も身近な実例をたいへんうまく使い、説得力があります。いつもながら、体験実例が多岐にわたる分野から書けていてたいへんユニークでよいですね。
ギザ十を見て思ったことなどもおもしろいです。
まとめの部分も、成功しています。反対意見への理解から是非の主題への持っていきかたがうまいです。
一作ごとに腕をあげ、その進歩はめをみはるものがあります。よくがんばっています。
@キーワードを入れるのを忘れずに。
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