創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「数年前、森林関係の研究所に」を読んで   さくら


何年か前に、森や林に関係のある研究所の研究をしている人の元へある村の代表の人がやって来た。木材がもともと持っている、そのものの値打ちを生かすことと、売っているものとしての木材を高い値段で売ることは絶対同じになるとは限らない。それは使える値打ちと売るものの値打ちの差によって出た正しい位置から外れたもの、と説明しても良いが木材そのものがもっている値打ちを生かすか、売るものとしての木材の値打ちを先にするかをめぐって、木材にしたがって働く人たちもまた揺れ動いている。山や森にある木材をただの売っているものにしないための方法は、技術でものを作る人たちのような腕がなければいけない。
 私が四年生ぐらいの時のことだ。毎年、私の家のガレージの所で、
「ガレージセール」
と言うものをやる。自分達のが使わなくなったものなどを、何円かで売るもののことだ。ガレージセールをやる前の日に友達にも値段などをつけるのを手伝ってもらうことにした。私も大切なものがたくさんあったが、それを言っていると限がないので仕方なく売っていくことにした。私は小さい頃ぬいぐるみが大好きだった。まるで、自分に子どもが出来たかのように抱っこしたり寝かせたりしていた。そのぬいぐるみの一つに値段をつけているときのことだった。可愛いけれど少しよごれていて値段をつけにくい人形だった。私は、友達に聞いて見ようと、思った。友達なら、きっと私の心をわかってくれるはずだ。
「ねぇ、これ何円だったら良いかな?」
友達は、私の方を向いてあっさりと言った。
「50円ぐらいじゃない?」
その時、私の口はアンコウの口のようにぽっかり開いてしまった。50円?もう一回聞きなおしたい気分だった。ひどすぎる値段だった。私はそのぬいぐるみを2歳ぐらいのときからずっとどこに行くにも連れて行っていた。それを50円で売るのはいくらなんでもひどすぎる。私は、その友達に抗議しようと思ったが、友達に私のぬいぐるみなんて分からないかと思い、そっと人形をなでて300円の値札をつけた。
 昔、私の家の近くに森林がたくさんで木や林に囲まれている家があった。少し怖くて不気味だったが、私はなんとなくそこが好きだった。最近はマンションなどがいっぱい建ってなかなか森林がなくなっていたからだ。そこにいると木や林のおかげで夏の暑い日なんかは心地よい風が吹いてくるし、木は木でも実がなる木もあったからだ。しかしそれが去年、そこに住んでいた人が他のところに住むことになり、そこの森林も伐採されることになった。私は木がなくなるときにそのことを知らなくて切ってから行って、無いのに気づき、近所の人に聞いて見ると、そのような理由だったことが判明した。私は、自分の家にあるぐらい気に入っていたところだったのでとてもさびしかった。その後、そこには立派なマンションが建ったが、森林がなくなったところは心地よい風も全く吹いてこなかった。やはり、大切な物の価値をお金や、違うあまり必要ではないものにしてしまうのはあまりよくないのではないかと思う。
 確かに、物をお金に換算することは誰にでも分かることだから、どこに行っても通じやすい。でも、「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない」と言う名言があるように、お金には返ることの出来ない大切なものの値打ちと言うものをしっかり考えて大切にするべきだと思う。

   講評   sarada

要約の後、【是非の主題】をはっきりさせましょう。「物の価値をお金に換算せずに考える方が良いと思う。」 と良いか、悪いかをはっきりさせた意見を書いていきます。
体験実例がとても生き生きと表現されていて、さくらちゃんの気持ちが痛いほど伝わってきます。この二つの体験実例に入る前に、【理由一、二】を明記しましょう。一つ目は、「お金に換算して物の価値を考えると、その物の本当の価値が見えなくなることがあるからだ。」 二つ目は、「お金に換算せずに物事を考えると、その物の本当の良さが見つかるからである。」 としていくと理由に沿った【体験】が生かされてきます。
結びの段落は、とてもよくまとめられています。自分の意見を結びにしっかりと書きました。




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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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