低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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本当の物の価値感 チェリー
その村の森には、それほど多くはないけれども、いまでは希少価値になった天然のヒノキが大きく育っているのだという。商品価値を高めることが、木を侮辱することであってはならないと思った。木が本来持っている価値を生かすこと、商品として木を高く売ることは、必ずしも一致しない。国産材の工場はいまも職人の世界である。木の文化は、天然のヒノキが細切れの板にされるのをかわいそうだと感じる、あの村長の気持ちに支えられてきた。そして、その気持ちを仕事のなかで実現させる職人たちの腕とともにあったのである。(要約)物の価値をお金に換算せずに考える方が大切だと思う。(是非の主題)
第一の理由は、何でもお金に換算にてしまうと、本当の物の価値感が分からないからだ。近頃、私は勉強している時すぐに疲れてしまう。そこで、ある時もまた前書いたように勉強中疲れてしまった。だから、私はパッと思いついた庭の絵を書いてみた。つまり、それは簡単にいうと、落書きをしていたということだ。(笑)(ユーモア表現)その絵は、木とベンチ、花や子供の靴が描かれていて私はとても気に入ってしまった。自分の想像力も使える物だな、と自分で自分をほめてしまった。自画自賛である。しかし、これに値段をつけてくれといわれたら私は混乱するだろう。なぜなら、私は画家のようにうまいわけでもないし、だからといって、freeにしたくない。このような物は、お金に変えのではなくその人の考えによって決まるのではないだろうか。(複数の理由の一)(体験実例)
第二の理由は、物の価値をお金に換算せずに考えると、新たな発見があるからだ。例えば、誰かが手作りのおいしいケーキを作ったとしよう。では、そのケーキが1000円だと仮定する。買い手は「ケーキ=1000円」となってしまい、そのまま買って持って帰ってしまう。そして、食べた後「これはおいしいし、安いからこれからも買いたいな」としか思わない。しかし、もし値段が書いていなかったら買い手はいろいろなことを考えるに違いない。このケーキはその作った人の思いやりが感じられる、手作り独特の良さなどだ。つまり、値段が付いていると感情や人間だけにある心というものが失われてしまう。だから、お金について考えなければ、その物の本当の価値が分かるはずだ。(複数の理由二)
確かに、物をお金に換算すると考えやすくて、便利だ。(反対意見への理解)しかし、名言で「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。」というのがある。(名言の引用)このように、お金を対象として考えるのも大切だが、お金なしで物事を見るのも必要だ。だから、私はこれから何を見るにしてもお金の事を考えないで、本当の物の姿を見たいと思っている。(是非の主題)
講評 unagi
<構成><題材>複数の理由その1「お金に換算すると本物の価値が分からなくなる」:何気なく庭の風景を落書きとして描いた体験実例が効果的です。お金には換え難い想像力、大事にして下さい。ユーモアを交えながら生き生きと体験を語っています。
複数の理由2「お金に換算しないことで新たな発見が」:値段のついたケーキとそうでないものを比較して、金銭にとらわれないことの大切さを説いています。特に「もし値段が書いていなかったら買い手はいろいろなことを考えるに違いない」というところが重要です。
<表現><主題>名言が反対意見と主題の両方に絡んでおり、実に上手いです。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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