創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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ぬいぐるみ 子ヤギ
「あっ、エアロのぬいぐるみだ。」
名古屋駅の地下街で見つけた浅田真央ちゃんの愛犬エアロのぬいぐるみ。見たとたん欲しくてたまらなくなった。しかし、お財布の中は千円ちょっと。そのぬいぐるみは三千円だったので、買いたくても買えなかった。それで、母に頼んでみた。
「ねぇ、エアロのぬいぐるみ買ってよ。」
すると母は、
「ほかに何も買わないと約束したら買ってあげてもいいわよ。」
と言った。その瞬間、わたしの顔はパッと輝いた。
「やったー。」
喜びのあまり大声で叫んでしまった。わたしの家には百個ぐらいぬいぐるみがあるけど、このぬいぐるみは特に気に入った。家に持って帰って何回も遊んだけれどあきない。それほど大事なぬいぐるみである。
わたしは浅田真央ちゃんの大ファンだ。エアロは真央ちゃんがデザインしたからか、目付きや表情がなんとなく真央ちゃんに似ている。そういうところが好きだ。足にはスケート靴をはいているし、首にはメダルをかけている。真央ちゃんがスケートで優勝した時みたいでファンのわたしには身近に感じる。そんなエアロがわたしは大好きだ。一日中ずっと抱いていてもあきない。また、わたしは同級生と趣味が合わなくて友達ができにくいので、親友のように接することができるのもエアロが好きな理由の一つだ。
エアロ以外でも大切にしているぬいぐるみは山ほどある。長崎の出島で買ったカステラのぬいぐるみ、対馬で買ったツシマヤマネコのぬいぐるみ、千葉から京都に引っ越す時に保育園の友達にもらった緑色のウサギのぬいぐるみ、他にも色々ある。ぬいぐるみを集めていると仲間、家族、親戚、いとこが増えたような感じがして、家がにぎやかになっている雰囲気がする。わたしにとって、ぬいぐるみは人間のような気軽に付き合える存在だ。
人間にとって物を集めるということは、日常生活を豊かにしてくれる手段である。そのことによって毎日が楽しくなったり、感情が豊かになったりする。だから、今生活が楽しくないと思っている人は、ためしに何か物を集めてみたらいいだろう。きっと明るい生活を送ることができるに違いない。
講評 yuta
●書き出しの工夫:「あっ、エアロのぬいぐるみだ。」 出会いは名古屋の地下街だったのですね。まるで先生も一緒に見つけたような気持ちになりました。
●体験実例:百個ほども持っているぬいぐるみの中でも特に気にいっているエアロ。その出会いと買ってもらえときのようすを生き生きと紹介できましたね。
●たとえ:「真央ちゃんがデザインしたからか、なんとなく真央ちゃんに似ている」というのはなるほどと思いました。 『真央ちゃんがスケートで優勝した時みたい』なエアロ。たしかに表彰台の真央ちゃんは目がクリクリしてかわいいですよね。 『親友のよう』なエアロ、他のぬいぐるみも『仲間、家族、親戚、いとこが増えたよう』。先生もぬいぐるみ達のお母さんになったつもりでかわいがっていました。
●一般化の主題:『人間にとって物を集めるということは、日常生活を豊かにしてくれる手段である』。本当に集めたくなる物というのは、他の人の真似ではなく、自分の心をとらえた物なんですよね。集めると心が豊かになる。だから生活も楽しくなるんですね。
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