国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   生物界の中でヒトという種をを読んで   いすも

木が本来持っている価値を生かすことと、商品として木を高く売ることは、必ずしも一致しない。山の木を単なる商品にしてしまわないためには、職人的な腕が生きていなければならない。木の文化は、天然のヒノキが細切れの板にされるのをかわいそうに感じる気持ちに支えられている。私は物の価値をお金に換算せずに考える方が良いと思う。
第一の理由に、物事を換算して考えてしまうと、その物に対して、何の気持ちももてなくなる。例えば、二つの花束があるとする。一つの花束は大きくてきれいだが、値段は少し高い。それに比べてもう一つの花束は安いが、小さくて醜い花も少々ある。明らかに一つ目の花束の方がきれいである。だが、この頃の世の中の大体の人々は、二番目の花束を選ぶであろう。理由は、安いから。きれい、大きいなど関係もなく人間は安い方を選んでしまう。花もよく見てないし、花の種類だって殆どの人は気にしないと思う。安ければ何でもいいのだ。私はそれが良くないと思う。お金も価値はあるが、お花だって、相当の価値がある。毎日毎日、自然破壊されていくこの地球で育った花にも、もっと目を向けて、安い高い関係無しに花に感謝した方が良いのではないか。
第二の理由には、お金に換算せずに考えると、そのものに対して、ありがたみが出てくるからだ。去年の冬、私は一時帰国で日本へ帰った。そこで、私達家族は日本伝統の温泉旅館に一泊した時。それは結構古い建物で、いかにも日本の旅館らしきところであった。さて、旅館の部屋の中はというと・・・畳部屋と障子、いかにも日本らしい室内だった。だが、畳、障子を見る前に、私がとっさに疑問に思ったのはその中の臭いであった。特色あるにおいだが、凄くいいにおい。まるで、雨上がりのカナダの森林の中の用であった。近くにいた父もその臭いに気付いたらしく、この臭いはヒノキの香りだと言って、とても喜んでいた。そう、この感想文に書いてあったとおり、この旅館ではヒノキが柱に使われていたのだ!凄くいいにおいで、ずっと部屋にいたい気分であった。感動した。ありがたみを感じた。とても大きく、太い柱で何百年もの寿命が詰まっていそうな木。読んだように、こんな大きな木が何枚もの名札になるのは本当にもったいないことだ。やっぱりお金は物には変えられない、と改めて感じた。
さて、ものの価値をお金に換算して考えるのも悪くはないと思う。お金だってやっぱり大事ではあるし、物は実際にお金で買うのであるから。だが、私は世の中全てがお金、と思いこむ人がかわいそうにさえ思う。物の価値、そしてありがたみは届いているのであろうか。

   講評   hutu

とてもいい感想文です。自分のいいたいことをうまく文章にできていると思います。
<複数の理由一> 金額の高い安いで全てが決まるわけではありませんが、高ければいい、安ければいいと金額に振り回されてその物の価値を見極められないのは悲しいことですね。
<複数の理由二> 切られてからもなお生き続け、香りを放つひのきの木。育てるには長い年月が必要です。お金になるかどうかだけを考えると日本からは広葉樹は消えてしまうかもしれませんね。
<体験実例> 古き良き日本を感じさせる旅館には、お金に換算できないものが詰まっていそうです。ぴったりの似た話を見つけられました。
<名言の引用> 「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」という言葉もあります。どんなに価値のあるものでもその人の心にそれをわかろうとするアンテナがなければどうにもなりませんね。
<反対意見への理解> <是非の主題> うまくまとめられました。例に挙げた名言を引用してまとめに補ってみましょう。


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