低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
大切な物の本当の価値 まいボウ
木が本来持っている価値を生かすことと、商品として木を高く売ることは、必ずしも一致しない。木目の一定な輸入木材を比べると、国産材の工場は今も職人の世界である。木の文化を守り、山の木を単なる商品にしてしまわないためには、職人的な腕が生きていなければならない。私は木の文化を守るために、物の価値をお金に換算しない考え方が大切だから、そのような考え方が世の中にあった方が良いと思う。<要約>
理由その1。物の価値をお金に換算せず物事を考えれば、その物の良さが見つかるからだ。私にもそのような物がある。例えば小さい頃どこからか拾ってきたものと考えられる、丸くてつるつるな石。大人には、がらくただと思われがちだが、私にとっては小さい頃の思い出が詰まった思い出の品だ。他にも貝殻や、縫い目がボロボロになってしまったぬいぐるみなどがある。思い出の品は今ではお金には何にも価値のないものだけど、思い出としての価値はものすごくある。だから、お金には換算出来ない物を大切にするべきだ。<体験実例1>
理由その2。今人間の力で自然を破壊して新しい物を作っている。ショッピングセンターやテーマパークなど。確かにこのような物があると、私たち人間にとって便利な物だ。だが、このようなことをして自然を破壊していくと、大げさな言い方だが地球が滅びていくと思う。木がないと呼吸が出来ないし、水が汚れていけば新鮮な野菜が食べられない。自然を破壊することによって、お金で表せない価値をどんどん失っていく事になる。<体験実例2>
確かに物事をお金に換算して考えると分かりやすいこともある。しかし、「自分の心のうちに持っていない物は何一つ自分の財産ではない」という名言のように、お金に換算出来ない思い出の品を大切にするべきだ。<反対意見への理解>
講評 inoro
こんにちは、まいボウさん。木を高く売ることより、木そのもののよさを生かすことを長文の村長さんも希望しましたね。お金の基準だけでは考えられない価値がありそうです。
「お金に換算しない考え方があった方が良い」との「●是非の主題」で書き上げられました。
「●理由1」は、お金に換算せずに物事を考えるとその物の良さが見つかるから、とのことでした。「●体験実例」では、つるつるの石、貝殻、縫い目がほころびてしまっているぬいぐるみ等、思い出の品を例に挙げたね。お金で換えられない価値を読む人に伝えられたよ。「●理由2」は自然破壊をして新しいものを作っている(からだ)。お金で表せない価値をどんどん失っていくことになっている、と、まいボウさんは指摘(してき)しています。鋭いです!
「●反対意見理解」の書き方がとても良いでしょう。「●名言」、「●是非の主題」と続く書き方も板につきました。
この作文を読み、お金に換算しないことはなんて大事なことだろうと改めて思いました。良い意見文でしたね! これからも長文を通して、自分の中にいろんなことを考える力を養っていきましょう。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |