創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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私が集めている物 かいろ
青、白、黄色・・・。色様々なガラス細工を見つめている私がいた。(書き出しの工夫)
私がガラス細工に興味を持ち始めたのは小学校一年生の夏休みのことだった。夏休みに地域で毎年開かれる夏祭りに私は家族で行った。いつものように屋台の周りを歩いていると、小さな人だかりを見つけた。私はそれが気になりその人だかりを歩きながら見つめていた。すると、その隙間から時々何かがキラっと光るのだ。私はそれに興味を持ち、その屋台の方へ向かった。人混みの中、やっとのことで一番前にたどり着いた。私の目に無数の光がいっきに飛び込んできた。それは、ライトに照らされたガラス細工だった。私はその光景を今でも覚えている。それがきっかけで私はガラス細工を集め始めたのだ。それを私は小学校三年生くらいまで集めていた。しばらく、集めたガラス細工を透明なケースに入れて玄関に飾っていたが、引っ越しの時に無くなってしまった。そのときは一生懸命に集めたものだったからすごい喪失感でいっぱいだった。しかし、集めているときの喜びやケースに飾るまでの量を集めることができたことの達成感は今でも忘れられない。
私は母から前に聞いたことがある。母は小さい頃、外国や地域の色んな切手を集めていたそうだ。お小遣いをもらうとよく切手を買いに行ったという。そして、買ってきた切手を切手帳に貼って、まるまる一冊埋め尽くしたらしい。
あの頃の母もまた私と同じように満足感や達成感をえたそうだ。何かを集めることは人間にとって心を満たす癒しなのである。
講評 kira
かいろさん、こんにちは。とても美しい文章ですね。心の情景が光となって描き出されています。
ガラス細工の映し出す色合いは、心の中の鮮やかさになっていったのですね。印象深い書き出しの工夫です。これに続けて
「私はしばらく、ガラス細工に魅せられて集めていた時があった。小学校のころだったかと思う。旅行先のおみやげ、誕生日のプレゼントと、ガラスのきらめきは増えていった。」
こんな文章をつないで、一段落作ってみるといいね。
二段落目では、見事に「きっかけ」を書きました。こころおどる体験、そうして喪失感。失ってはじめて、その感動の大きさに気づいたのですね。
お母さんの収集は切手でした。日本の切手は芸術的にもたいへん水準が高いらしいですね。そのコレクションは今でも残っているのでしょうか。かいろさんが引き継いでいったら、素適ですね。
「心を満たす癒し」という結論も、高校生らしくしっとりしています。
さあ、今後は実例にニュースなど公共のものを取り入れていくといいですね。
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