国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   島国言語・大陸言語   くろーばー

 島国言語の特色と言えば、まず相手に対する思いやりが行き届いているところである。第一人称だけでも五つや六つがすぐに浮かぶほど色々な形態が出来ている。もうひとつは話の通じが大変良いと言う事である。お互いに野暮な人間はいないと言う前提に立っているのだ。家族同士の会話は冗語性が少なく、必要最低限の単語で会話が出来るが、島国言語とはそれを社会全体でもやっているような事なのである。そのため、大陸言語の社会で生活している人からみれば日本語は冗語性がすくないのだ。
 第一の意見は、島国言語には、相手に対する思いやりが前提となっていて短い言葉だけでも意思の疎通が出来るので良い。例えば、友達同士で『ねぇねぇ、アレどうだった?』『あぁ〜、ウンまぁまぁかなぁ。』『ふ〜ん』などという第三者にはさっぱり理解できないやりとりでさえ通じてしまうのだ。いちいち説明しているようではかったるい、と言うのが常識化しているのかもしれない。あるいは、他人には知られたく無いことや秘密のことなどについて話す時にはとても便利だと思う。ただし、その『アレ』が何なのかを相手の表情やタイミング、その他もろもろから読み取り汲み取って会話に混ざらなくてはならないのだ。もし、計画していたことが沢山あった場合、前後の文章によって『これの事か。』と納得し、さらに向こうが言った事に対して適切な返事を返すという極めて複雑なことを一瞬のうちにやり遂げなくてはならないのだ。まぁ実際、日常生活においてそんな細かいことをいちいち考えて応答している人はあまりお目に掛からないとは思うのだが…。ともかく、単純な語句で会話が成立するのは大きなメリットだと思う。
 しかし、≪第二の意見≫正しい意志の伝わり方を求めるには大陸言語のほうが適していると言える。国際的社会において島国言語を使い意志の疎通を図っても、何一つ相手に通じないのである。例えば、質問を受けて『はい/いいえ/そうでもないです』と単語のみで答えれば、あまり良い印象ではなくなるそうだ。そのマルかバツかを述べる一文で『何が何なのか』というのが一発で分かるように答えるのが大陸言語なのである。すなわち、私たち日本人から見れば『くどい』のである。もちろんその方が誤解を招きにくく確実に物事を使えることが出来るのだ。きちんとした詳しい説明をする時にはその方が分かりやすく伝わりやすい。それに、島国言語では断る意味の言葉の使い方を国際社会でも行うと違った意味として受け取られ、『こいつは嘘をつく奴だ』と言われても仕方の無い状況におかれてしまうのだ。
 確かに事情を分かっている者同士では便利な島国言語も、正確性を重視した大陸言語も決して悪いとはいえない。むしろ使いやすいのだから。しかし、大事なのはその言葉をその場その場に合わせて使い分ける事なのではないか≪総合化≫。島国言語と大陸言語を使い分けられる人こそが良い話し手と言えるだろう。


   講評   kirara

 若い人たちの間でよく言われる「ビミョ〜・・・」。これも島国言語のひとつかな?
 <<こうせい>>どちらの意見にも、うなずけるところがありますね。私自身、あいまいな議論が続いていやになってしまったことがあるし、もし家で「今夜のおかずにハンバーグが食べたい理由をきちんと説明しなさい」なんてことになったら疲れてしまいます。
 <<だいざい>>島国言語、大陸言語それぞれが、どのような状況で話されているのかがよくわかりますね。自分自身の体験も書けると、さらによくなるでしょう。
 <<ひょうげん>>どちらかだけが正しいのではない、というような意味をもつ名言を探せるといいですね。
 <<しゅだい>>長文にあったように、日本人は相手との距離を考えて会話をするのが得意なのですから、両方の言語を使い分けることもできそう。

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