創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   無限の可能性   くるりんぱ

 (要約)生物界の中でヒトという種を特徴づけてみると、優れた学習能力がほぼ一生にわたって維持される、ということが挙げられる。ヒトは生まれつきの行動の仕組みは少ないが、経験に基づいて外界の知識を身につけることができる。さらに、それぞれの個体が自らの直接の経験に基づいて知識を集積するばかりでなく、文化という形において集積された他の個体の経験を摂取しうることも可能である。(是非の主題)だから人間は常に学習していく必要がある、と私は思う。その理由は二つある。
 (複数の理由一)第一の理由は、人間は学習することで成長できるからである。ヒトは成熟することなく生まれてくるため、常に周りの人の手を借りなければ何も出来ない弱い存在である。しかし、日々の生活の中で重ねていく経験が、確かにヒトを変えていく。(体験実例)私の子どもも生まれたばかりの頃は、泣くことでしか意思表示できなかった。それが小学二年生となったいまは、ユーモアを交えながら自分の気持ちを伝えることも出来るようになり、我が子ながらずいぶん成長したと思う。映画を見れば登場人物の気持ちに感情移入し笑ったり涙ぐんだりと、人の気持ちを推し量ることが出来るように成長した。このように日常生活の中から多くのことを学習することにより、ヒトは成長することが出来る。
 (複数の実例二)第二の理由は学習を通していろいろなことが身につき、それをいかすことが出来るからである。(体験実例)私は高校の理科の教師であるが、例えば「遺伝子の事を学んだところで見えるわけでないし、何の役に立つのですか?」のような質問をよくされる。なぜ生活に関係ないことを勉強しなくてはならないのか、というのである。確かに遺伝子は日常生活には直接的にあまり役に立たないかもしれない。しかし、遺伝子治療や遺伝子DNA鑑定などの言葉を新聞やテレビで聞いたことがあるはずだ。そんなとき遺伝子がどういうものかを知らずして、遺伝子治療や遺伝子DNA鑑定の話は理解出来まい。知識というものは一見バラバラのようでいて、あるときそれが思わぬ形で結びついて一つの意味をなすことがあるものだ。また、現代社会ではテレビやインターネットなどの発達により多くの情報が氾濫している。その中から本当に自分に役立つ情報を選ぶためには、さまざまな知識をもって立ち向かっていかなければ必要な情報は得られないだろう。知識をもっていなければ、必要情報を選ぶための判断材料もなくなってしまう。このように今は直接生活に役立たなくても学習を通して知識をもっている方が何らかの形で役に立ち、人生を豊かにするのは間違いない。
 (反対意見への理解)もちろん人間にとって学習のほかに、遊びも必要なことである。(名言の引用)しかし、人間は考える葦である、とあるように学習してたくさんのことを身につけることが出来る唯一の動物である。(是非の主題)だから私は人間にとって学習は必要なことだと思う。一人の人が生涯で体験できることは限られているが、本などから先人の経験を学ぶことは無限の可能性を秘めている。意欲をもっていろいろなことを学習し、何事にも積極的にチャレンジしていきたい。

   講評   hota

 要約は、最後の「ヒトは、このような情報の体系を持つことによって生きのびてきたのだし、また、現在の社会でもこうすることによって初めて有能に行動しうる。」あたりも入れておいた方がいいかもしれません。その場合、少し長くなるので、全体にやや削ってみるといいですね。

 あとは、89点という点数が示しているように、いいですね。「体験実例」、そして理由の2の方は、ちゃんと「社会実例」にもなっています。「学校の勉強が何の役に立つのか」という質問への答えは、すばらしいですね! 子供達にも是非読ませたいので、これ、いつか学級新聞に載せてもいいですか?

★週末の出張、頑張ってきてくださいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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