国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   遠くから見るとまとまった薄ピンクの団子   Japanrailway

 季節感はやはり微小感覚のものである。いましも枝離れした花びらは、空気がそこにあるのだということを気づかせる程度の支えを受けて、静かに漂うがごとくにしつつ、しかし確かに地表へ降りてゆく。それは「漂う」でもなく、もとより「降りる」でもない。雪よりも長く時間をかけて、浮かびながら降りてゆく一枚一枚の、数量と重量についての微小感覚が「降る」には欠けていてもどかしい。
 櫻を見る時に、遠くから見るのか、至近距離から見るか、10、20メートル離れてみるか、どれが一番嫌か、といわれると僕は「10、20メートル離れてみる」方を選ぶ。
 僕が散る櫻をみるとき、遠くから見るとまとまった薄ピンクの団子に見え、また、至近距離から見ると一枚一枚の鮮やかな顔が見える。しかし10、20メートル離れてみるとこのどちらも見えない、それが気に入らない。その細かさからいくとぼくは「散る」と表現したい。
 映画を映画鑑賞で学校で見させられた。しかし、その後にワークシートが配られ、「この自分と避けている人(嫌いな人)だけがじゃんけんに勝ったとき場面の心情をかきなさい。」という問題が出た。先生が答えてほしかった答えは「友達と一緒になれずに嫌いな人となってしまったことに複雑に思う気持ち。」だった。しかし、ぼくは複雑の中に単純な「後悔してる気持ち」をくわえて、「複雑に思い、また後悔している気持ち」だと思った。先生でもこんな曖昧なことがあるんだ・・・と思った。
 言葉とは人間にとって完全実用不可で使いづらく、また、中途半端で役に立たないものえある。(何なら短い方にあわせちゃえ!:笑)

   講評   nane

 要約は、全体から三文抜き書きする形でいいけど、無駄なところや飾りの表現になっているところはどんどん省略しよう。例えば「静かに漂うがごとくにしつつ、しかし確かに地表へ降りてゆく」などは、簡単に「静かに降りてゆく」で済む。
 「散る」という表現も、確かにそれなりに桜の花びらの様子を表しているね。
 学校の先生の出した問題の例もなかなかいい。国語の問題では、よく「○○であるとともに△△である気持ち」というのが出てくる。これも、日本独特の問題の出し方かもしれないね。
 結びの感想の「言葉とは……使いづらい」は、やや単純。(笑)長文の主題に合わせて更に深めていこう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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