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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人は如何にして『武器』を駆使するか   хЯIИх

クジラやライオンなどは、ある、限られた環境条件かにおいては、種族を維持していくことが出来る。それに対して人は、そういった身体上の特徴を持っていなく、生まれつきの行動も比較的少ない。そのうえ雑食性でもあることから、さまざまな環境に対応しうる。サルの仲間では、経験にもとずいて外界についての知識を身に付けることが、固体の生存にとっても大切である。さらに人の場合には、それぞれの固体が自らの直接の経験に基づいて知識を集積するばかりでなく、他の固体の経験を言語などを媒介することによって利用することも出来る。学習とは、単に学校などでする学習というだけの意味ではない。また知識というのは、外界の物事、自分自身、およびその関係についてのある程度体系だった情報も含む。人間の持つ特徴とは、優れた学習能力がほぼ一生にわたって維持されるということである。人間は、学習をするべきである。<<主題>>
 その理由としてあげるのが、人間が自らの直接の経験に基づいて知識を集積するばかりでなく、他の個体の経験を言語などを媒介として、自らに取り込むことができる、ということだ。<<構成>>
 マラソン大会があった。もう、かなり前の話だけれども。コースとなるのは、学校から少しはなれところにある町営のグラウンド。その周りを走る。遊歩道となっているところで、道路際には一定間隔で桜の木が植えてある。下はアスファルトで、木があるところは木の根のせいでぼこぼこしている。走るときの不注意で何度ここで足をくじいたことか。そのため、下見のときにしっかりとここの所の走り方を考えなくてはならないのだ。しかしながら、下見にそんな時間はない。ここの走りによってかなり順位が変わることは、今までの経験から分かっている。というわけで、昼休み。友達を図書室に集めて絶叫。
хЯIИх: というわけで、緊急ミーティーング! 今回のお題は、『マラソンの凸凹対策』ですっ!」
友達ABCD: ・・・・・・・・・・・・・・(うわぁ・・・・のってやんなぁ・・・・)
хЯIИх: マラソン大会のあの凸凹、あれを如何にして克服するか?それについて、何かよい意見はありませんか?
友達A: 一個一個、ぴょんぴょんと飛び越える。
хЯIИх: でもそれって、体力無駄に消耗するし、それで足をくじいたら終わり。だからだめ。
友達B: 検地
хЯIИх: ん?けんちだって?それ、いいな。よし、採用!
友達C: <font size=1>税のとたて</font><<表現>>
хЯIИх: (爆笑)関係ないよ。よーしみんな、家に帰ったら個々に検地だ!
 ・・・このような感じの議論は四十分間にわたって続けられた。ちなみに、僕の家からそのグラウンドまでの距離はかなりある。そのため調査は不可能となり、他の人に任せることとなった。
 こうしてそれぞれの集めたデータを元に、マラソンの最良走行コースデータが組まれた。それを見て、休日に実際に走ってみた。一度も足をくじくこともなく、今まで以上の速さで走ることができた。実際に調査をしたのは僕ではないが、自らの直接の経験に基づいて知識を集積するばかりでなく、他の個体の経験を言語などを媒介として自らに取り込むことができる、という人間ならではの特徴を活かすことのできた経験だった。<<題材>>人間の言語とは素晴らしい。
 言語によって、情報を伝達する。それによって、他の個体の経験を言語などを媒介として自らに取り込む。これは言葉を使う人間だけに可能な、人間だけの特徴である。クジラが陸で生きるより海で生きるためにあのような体に進化したように、ライオンが陸で生きるために強靭な牙を獲得したように、サルや人は環境に対する柔軟性、さらに人は言語を獲得したのだ。単体ではいかにも無力な人の持つ、唯一の『武器』。それを駆使することによって人類は生き延びてきたのだ。つまり学習だ。外界について学び、その断片的な知識を周りの人々とつむぐ。つまるところ学習こそが、『武器』の力を最大限に発揮できる『鍵』なのだ。よって、学習はとても大切であるといえる。<<主題>>

   講評   takeko

今回、体験実例はхЯIИхくんらしく、充実して書けましたね!情報について、長文の主旨にもよくあっていておもしろいです。体育祭ごくろうさまでした! 
さて、注意すべき点として、次の課題がまだみたされていません。6月1週目の進級テストがせまっていますから、内容のよしあしということでなく、課題をみたすように次回から次の点に注目してください。
「是非の主題」「是非」とは「いい・悪い」の意味なので、「〜はいいと思う(悪いと思う)」と書いてくださいね。
「複数の理由」理由は二つ書かなければなりません。前回もそうでしたが、一つしかあがっていませんね。二つ目の理由は、かんたんでいいです。この場合、「第二の理由」として、一つ目の体験実例からとりましょう。「また、この実例から見るとおり、学習というのは、他の人間の意見や経験を聞くことでもあるし、また他に教えることでもある。学習によって、人間は他者への思いやりができる」など、とることができます。
「反対意見の理解」これを最後の段落にかならず入れてください。「たしかに、勉強はつらいが」程度の簡単なものでいいです。
「要約→是非の主題(「〜は良いと思う」)→理由二つ「その理由は第一に〜だからだ。」→体験実例。「その理由は第二に〜だからだ」「反対意見の理解」「たしかに〜という意見もわかるが、」まとめの是非の主題「やはり〜はよいと思う」
この書き方になります。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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