総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。 ＡＩ時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。 ▶ 創造発表クラスのご案内

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　　　話し上手の人がいます(感)　　　ベッキー

　「話し上手と呼ばれる人は、意識して、あるいは無意識のうちに、うまく「間」を取り入れている。」「いかなる名言、名文句も、同類のものがただすきまもなく積み重ねられるだけでは効果乏しく、文章の力みも、ただそればかりでは弱みに転じてしまう。」「余韻とか余情、ふくみ、それらはすべて、「間」の生かし方にかかわっている。自然に「間」を必要とするのは、必要とするだけの実質をそなえているもの、ということになる。」それに続いて「意見」を書きます。「私たちは間を生かし、それにふさわしい内容を備えることを心がけたいのだ。」私も、間が大切だと思う。
　理由は二つある。一つ目は、間がないとどんどん話が先に進んでしまって疲れるだけだ。私のクラスの数学の先生は、少し教え方が悪いなと思った。どこが悪いかというと、質問はありますかとも聞かずにすぐにどんどん進んでいってしまう。どんな曲でも、ただフォルテで終ることはない。ピアノなどがなければ音楽は成り立たない。
　もう一つの理由は間がないと心に残らないからだ。小学生のとき、発表の授業で聞くときに感想を書く紙が配られ、その中に〇か◎か△するところがあってその一つが間と書いてあった。発表の授業でも間って必要なんだなと思った。　
　卒業式のときに、たくさんの来賓のお客様が来ていて、たくさんの人が話をして下さったけれど、その中で一番心に残ったのはＰＴＡ会長の話だった。始めは何を言っているか分からなかったけれど段々しんみりとした話になった。意味も分かったし、今でもその話は心に残っている。校長先生の話は同じようなことばかりずっと言っていて心に残らなかった。（笑）もちろん、校長先生もそんなつもりはないだろうけど、でも私は校長先生の間がない話を聞くたびに頭が痛くなる。私は、話すときは特に間に気をつけようと思った。

　　　講評　　　nara

　電話で、「書けそう。がんばる。」と言ってくれたとおり、４月からの新しい課題での最高字数となったね。第一段落に長文からの抜き出しを入れたこともあるけれど、第二段落以降もしっかり書けているからこそ、この字数になったのだから、よかったと思うよ。長文から抜き出した部分を、ベッキーちゃんの言葉で言い換えてみるとどうなるかな。その言い換え部分を第一段落として、続けて是非の主題を入れると、もっとよくなるね。
　第一理由は理解度に関わることだね。先生は一方的にしゃべるだけで、生徒の反応を見るということをしていないのだな。間というのは、単に空いているところではなく、お互いの反応を確認し合って、理解を深めるためにも不可欠なのだね。一方的に話す方が先生にとっては、間を入れない方が楽なのかなぁ。相手を気にしないで話すなんて、壁に向かって話しているみたいだと思うけれどね。
　第二理由の題材がいい。発表の評価項目に「間」があったというのは、今回の感想文にぴったりの題材だ。また、卒業式で理解できたて心に残ったスピーチの秘密は「間」にあったのだということも、この長文を読んだことでわかったね。校長先生の話は（笑）を入れて正解！　
　今回の長文は、自分が話すときも、そして、誰かの話を聞くときにも参考になるいい話だったね。感想文もよくまとめられた。
　「来賓」というのは「招待されてやってきた客人」という意味ね。なので、「来賓のお客様が来ていて」だと、意味が重なっている。少し硬質な印象になるけれど、
　→　多くの来賓から祝辞を受けたが
などと書くとすっきりするね。